新横綱・豊昇龍の土俵入りで突然の奇声、ファン怒りの声
大相撲三月場所初日、新横綱・豊昇龍の土俵入りで突然の奇声が上がり、ファンから批判の声が相次いだ。

第 74 代横綱の豊昇龍(立浪)が大相撲三月場所の初日、幕内取組前に厳かな雰囲気の中で叔父で大横綱の朝青龍と同じ「雲竜型」の横綱土俵入りを堂々披露した。
この瞬間を待ちわびた館内のファンは「よいしょー」の大合唱に沸いたが、豊昇龍の一つひとつの所作にファンの注目が集まる中で館内から突如、奇声が上がって「ガヤ空気読めよ」「タイミング悪すぎる」「台無しだ」などネット上で批判の声が相次ぐ一幕もあった。
東の花道から露払いに明生(立浪)、太刀持ちに平戸海(境川)を従えて登場した豊昇龍が館内アナウンスを受け、土俵上へ。ひと通りの所作を行い、土俵中央へ移動。正面を向き、ひとつ深い呼吸をしたまさにその時、館内の静寂を何やら聞き取れない男性の奇声が切り裂いた。
思わぬ奇声に驚いた様子で顔を向けるファンも確認できたが、当の豊昇龍はしっかり集中した様子で堂々と土俵入りを披露。力強い豊昇龍の所作に呼応するように館内も大盛り上がりを見せた。拍手や歓声、「豊昇龍」「頑張れ」などのさまざまな声援などで沸いた館内は一体感と熱気に包まれ、この様子を中継していた ABEMA の相撲ファンからは「泣いた」「初々しくてよき」「歴史の始まりだ」「初日でもう感動」などの反応が寄せられた一方で、前述のように身勝手な悪目立ちの“奇声”に対しては「ガヤ空気読めよ」「台無しだ」「タイミング悪すぎる」など怒りの声が多く寄せられていた。
豊昇龍の横綱土俵入りに対して、解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「いい土俵入りでした。落ち着いていました。何年かやっているような感じだった」と称賛。実況の藤井康生アナは「ちょっとおじさん(朝青龍)を思い出した」と感想を述べた。
なお、堂々の土俵入りを披露した豊昇龍だったが、結びの一番で小結・阿炎(錣山)に一方的に突き出されて初日黒星。苦しいスタートを切った。