未来の虎魔神を発見!阪神が今秋ドラフト上位候補に東北福祉大・堀越をリストアップ
阪神が今秋ドラフト上位候補に東北福祉大・堀越をリストアップしていることが分かった。大学球界屈指の速球派で、天性の抑えタイプで将来性が高い。阪神の救援陣は補強ポイントの一つで、藤川監督には難題解決が期待される。

未来の虎魔神を発見!阪神が今秋ドラフト上位候補に東北福祉大・堀越をリストアップ
阪神が今秋ドラフト会議でリストアップする東北福祉大・堀越は、優れた奪三振能力が魅力だ。昨秋の仙台六大学野球リーグでは、全て救援で5試合12回を投げて18三振を奪った。その中には、6者連続で3回7Kをマークした10月12日の仙台大戦も含まれる。9イニングあたりに換算した奪三振率は、13・50という驚異的な数字を叩き出した。
最速157キロのうなる剛球が最大の武器。変化量が大きいスライダーも得意球にしている。今年の大学球界ではトップクラスの素材で、他球団の評価も高い。獲得には、上位で指名する必要性が漂う。課題の制球面が改善すれば、1位指名すらありえる逸材だ。東北地区を担当する球団の葛西稔スカウトは、昨年の時点で「スケールが大きい。注目の選手であることは間違いない。チェックしていきたい」と慎重な言い回しの中に期待をにじませていた。
アマチュアでは珍しく、花咲徳栄(埼玉)から短いイニングを主戦場にしてきた。最終学年の今年は先発をするとみられるものの、基本的にはパワーでグイグイ押す「天性の抑えタイプ」といっても過言ではない。東北福祉大出身のリリーフといえば、日米通算381セーブを挙げた佐々木主浩氏が知られる。「大魔神」の愛称で親しまれた偉大な OB と、1メートル84、95キロの大きな体を持つ堀越の将来像を重ね合わせることは可能。仮にタテジマに袖を通すことになれば、「虎魔神」になれるポテンシャルを秘めていると言える。
猛虎にとって救援陣は補強ポイントの一つ。33歳で今シーズンを迎える岩崎の後釜の育成、発掘は急務になっている。ただし、試合を締めくくる役目は、能力だけでなく精神的にも難しいため、後継者が育ちにくい現状がある。NPB 通算243セーブを挙げ、救援の全てを知り尽くす理論派の藤川監督には、その難題解決が期待される。指揮官の現役時代の代名詞「火の玉ストレート」をほうふつとさせる剛速球を持ち、守護神適性が高い堀越を、球団は追っていくことになる。