夏の甲子園大会:2部制拡大で選手の安全と試合の質を両立

2025年夏の全国高校野球選手権大会では、試合を朝夕2部制に分ける日が拡大される。猛暑対策として選手の安全を守りつつ、試合の質を向上させる新たな取り組み。

2025年夏の全国高校野球選手権大会では、試合を午前と夕方に分けて行う「朝夕2部制」の実施日が拡大されることが決定しました。この措置は、近年の猛暑による選手の熱中症リスクを軽減するための重要な対策です。

昨夏のデータから見る2部制の効果

昨夏の大会では、1日4試合を従来通りに行った第4日以降、選手の熱中症疑いの発生が50件報告されました。そのうち19件は最も暑い時間帯に行われた第3試合で発生し、夕方の第4試合では5件にとどまりました。このデータから、朝夕2部制が一定の効果を発揮したことが明らかです。

試合終了時間の課題

しかし、今回の1日4試合での2部制では、第4試合の開始予定が午後6時45分となり、終了時刻が学生スポーツにとって遅すぎる可能性が懸念されています。昨夏の開幕日では、夕方から2試合が行われ、第3試合は午後6時52分に開始し、延長十一回を戦った結果、終了は午後9時36分となりました。両チームとも集中力を保つのが難しく、計10失策と試合が荒れる結果となりました。

7回制の導入検討

現在、将来的な導入が検討されている「7回制」の試合では、試合時間が約30分短くなり、朝夕2部制のハードルが低くなると見込まれています。日本高野連の井本亘事務局長は、「昨夏の朝夕2部制は一定の手応えがあった」と評価し、「すべての日程を2部制にするのが理想。今回の結果を見て検証したい」と述べました。

今後の展望

今後の大会では、選手の安全と試合の質を両立させるため、2部制のさらなる拡大や7回制の導入など、さまざまな対策が検討される見込みです。猛暑の中での大会運営において、選手の健康と試合の公平性を保つことが最優先課題となっています。

次に読むべきもの

石巻工が石巻対決を制し4強入り!遠藤颯の勝負強さが光る
高校野球

石巻工が石巻対決を制し4強入り!遠藤颯の勝負強さが光る

石巻工が石巻との対決を制し、4強入りを果たしました。遠藤颯の活躍が試合の鍵を握りました。

【北信越大会】関根学園・相馬隼人の初本塁打が光るも長野商に敗れる
高校野球

【北信越大会】関根学園・相馬隼人の初本塁打が光るも長野商に敗れる

関根学園の相馬隼人が公式戦初本塁打を放つも、長野商に4-6で敗れた試合の詳細と選手たちのコメントを紹介。

夏の高校野球石川大会に向けた審判講習会:判定の技を磨く
高校野球

夏の高校野球石川大会に向けた審判講習会:判定の技を磨く

第107回全国高校野球選手権石川大会に向けた審判講習会が開催され、審判員たちが判定技術を磨きました。

第107回全国高校野球選手権大阪大会:152チームが甲子園を目指す熱戦が7月5日開幕
高校野球

第107回全国高校野球選手権大阪大会:152チームが甲子園を目指す熱戦が7月5日開幕

2025年7月5日、第107回全国高校野球選手権大阪大会が開幕。152チームが甲子園出場を目指し熱戦を繰り広げます。

専大松戸が準決勝進出!吉岡伸太朗の決勝打で桐生第一を下す
高校野球

専大松戸が準決勝進出!吉岡伸太朗の決勝打で桐生第一を下す

専大松戸が春季関東大会準決勝進出。吉岡伸太朗の6回裏決勝打が勝利を決定づけた。

2025年春季東北地区高校野球宮城県大会準決勝!石巻工が王者仙台育英に挑む
高校野球

2025年春季東北地区高校野球宮城県大会準決勝!石巻工が王者仙台育英に挑む

2025年春季東北地区高校野球宮城県大会準決勝が24日に開催。石巻工が王者仙台育英に挑み、東北大会出場をかけて激突する。

【高校野球】智弁和歌山、3季連続準優勝に終わる「1位にならないと」中谷監督の決意
高校野球

【高校野球】智弁和歌山、3季連続準優勝に終わる「1位にならないと」中谷監督の決意

智弁和歌山が近畿大会で3季連続準優勝。中谷監督は「1位にならないと」と強く決意を表明。

長嶋茂雄の不屈の野球人生と愛弟子・松井監督への思い
高校野球

長嶋茂雄の不屈の野球人生と愛弟子・松井監督への思い

長嶋茂雄の不屈の野球人生と愛弟子・松井秀喜監督への思いを振り返る。巨人軍の象徴として、そして野球界のレジェンドとしての軌跡を追う。

高校野球の審判不足解消へ:新たな挑戦と地域の取り組み
高校野球

高校野球の審判不足解消へ:新たな挑戦と地域の取り組み

高校野球の審判不足問題を解消するための各地の取り組みと、審判講習会での熱い想いを紹介します。

高校野球の新星・石垣元気がドラフト1位を目指す!センバツでの活躍に注目
高校野球

高校野球の新星・石垣元気がドラフト1位を目指す!センバツでの活躍に注目

健大高崎の石垣元気投手がセンバツで最速156キロを記録。ドラフト1位を目指す彼の活躍に注目が集まっています。

甲子園の神整備:100年の伝統と技術の継承
高校野球

甲子園の神整備:100年の伝統と技術の継承

甲子園球場のグラウンド整備について、阪神園芸の金沢健児さんが語る100年の伝統と技術の継承。

垣内凌の飛躍:浦和学院の強肩強打スラッガーが描く高卒プロへの道
高校野球

垣内凌の飛躍:浦和学院の強肩強打スラッガーが描く高卒プロへの道

浦和学院の垣内凌選手が今春の埼玉県大会で急成長し、高卒プロへの可能性を探る。強肩強打のスラッガーとしての活躍に注目が集まる。

【東北大会】仙台育英のドラフト候補3人衆が目指す頂点!高田庵冬の走攻守を徹底分析
高校野球

【東北大会】仙台育英のドラフト候補3人衆が目指す頂点!高田庵冬の走攻守を徹底分析

2025年春季高校野球東北大会を前に、仙台育英のドラフト候補3人衆に焦点を当て、特に高田庵冬の走攻守を徹底分析します。

法大・境亮陽が1年生最多タイのシーズン22安打!明大エース左腕から初アーチを放つ
高校野球

法大・境亮陽が1年生最多タイのシーズン22安打!明大エース左腕から初アーチを放つ

法大の境亮陽が1年生最多タイの22安打を記録し、明大のエース左腕から初アーチを放つ。今後の活躍に期待が集まる。

ソフトバンク大野稼頭央、プロ初登板で無失点デビュー!離島の星が輝く瞬間
高校野球

ソフトバンク大野稼頭央、プロ初登板で無失点デビュー!離島の星が輝く瞬間

ソフトバンクの大野稼頭央投手がプロ初登板で無失点デビューを果たし、離島の星としての実力を証明。高校野球からの成長ストーリーを紹介。

Load More

We use essential cookies to make our site work. With your consent, we may also use non-essential cookies to improve user experience and analyze website traffic. By clicking "Accept," you agree to our website's cookie use as described in our Cookie Policy.