東京合宿初日のトレーニング

8月15日、パシフィックネーションズカップ（PNC）を控える日本代表合宿の初日が東京で行われました。FW陣は東京都府中市のグラウンドでトレーニングを開始し、暑さのピークが過ぎた夕方にスタートしました。

トレーニング内容

トレーニングはダッシュなどのウォーミングアップから始まり、ブレイクダウンを想定したディフェンスメニューが進みました。グリッド内の5対5では守備側がコンタクトバッグを持ち高い強度で体を当て、スクラムは1対1の押し合いから8対8の確認まで行われました。

ラインアウトの新戦術

ラインアウトでは攻撃陣が、ジャンパーを支えるリフターがキャッチからの着地とほぼ同時に守備陣にヒットする動きに取り組んでいました。伊藤鐘史アシスタントコーチによると、この動きは「パンチ」と呼ばれるラインアウトモールのアタックでモメンタムを作るための「仕掛け」です。

下川甲嗣の復帰

7月のウエールズ代表戦の課題・反省を生かしてPNC優勝を目指すジャパンに、6月28日のJAPAN XV対マオリ・オールブラックス戦後に離脱したFL下川甲嗣が帰ってきました。足を負傷したが、「怪我する前よりもいい状態で臨めるように」トレーニングを重ねていました。

下川甲嗣のコメント

「怪我があって呼ばれるかわからなかったですが、また選んでもらえたのは期待してもらっているということなので。成長しながら自分の良さを出していきたいです」と現状を前向きにとらえています。

チームの期待

平均年齢26.1歳のスコッドの中で26歳の下川はまさに「中堅」です。代表初招集を受けた頃は「自分のことで精一杯」だったが、「このチームにいる以上は、チームが良い結果を残すことが大切なこと」と考えるようになり、思考の範囲が広がりました。JAPAN XVでもキャプテンを任されるなど、今のジャパンにおいてもリーダーシップを発揮することが期待されるプレーヤーの一人です。

PNCのスケジュール

昨年と同じフォーマットで開催されるPNCで、プールBの日本はカナダ（8月30日・仙台）、アメリカ（現地9月6日・サクラメント）と対戦します。順調に進んで首位通過すると、プールA・2位との準決勝（現地9月14日・デンバー）、決勝（現地9月20日・ソルトレイクシティ）というスケジュールになります。