角田裕毅、レッドブル史上初の連続最下位で英メディアから厳しい批判を受ける
角田裕毅がレッドブル史上初の連続最下位を記録し、英メディアから厳しい批判を受けている。今後のキャリアにも影を落とす結果となった。

角田裕毅の苦戦
F1レッドブルの角田裕毅(25)が、チーム創設以来初となる連続最下位という不名誉な記録を樹立し、英メディアから厳しい批判を浴びている。角田は6日に行われた英国グランプリ(GP)決勝で、全くタイムが伸びずズルズルと後退し、ペナルティーまで犯す失態を見せて1台だけ引き離された最下位の15位に終わった。
連続最下位の記録
角田は前戦のオーストリアGPでも、完走した車の中で最下位に沈んでおり、2レース連続で最下位となる際立った遅さを露呈している。この2レース連続最下位という記録は、常勝軍団レッドブルの看板に泥を塗ることになった。
英メディアの批判
レッドブルが本拠を置く英国のモータースポーツ専門メディア「F1オーバーステア」は、「角田裕毅が英国GPで、レッドブル・レーシングの20年間で望まれない記録を樹立した」と題して、不名誉記録を指摘した。同メディアは「角田裕毅のレッドブルでの昇格はまさに悪夢であり、今シーズン2勝を挙げているマシンで(直近)5レースに出場して1ポイントも獲得できていない」とバッサリ切り捨てた。
実力不足の指摘
「実際、シニアチームに昇格して以来、角田の最高位は9位のままだ。彼は、本来ならより遅いマシンで代わったドライバーに、スコアで負けてしまっているのだ」と実力不足を厳しく指摘した。さらに「角田裕毅はレッドブルの20年間で、連続してF1レースで最下位に終わった初めてのドライバーになってしまった。チーム20年の歴史の中で、ドライバーが2ラウンド連続で最下位に終わったのは初めてのことだ」と記録面でも、レッドブル史上ワーストのドライバーになったことを強調した。
今後の展望
そして今後について「もしかしたら夏休み中に何かがうまくいって、彼はシーズンを救い、ひょっとするとキャリアも救われるかもしれないが、今のところ見通しはかなり暗い」と悲観的な見解を示した。角田は低迷が続いていることから電撃解雇の機運が高まっている。F1は8月に約1か月の夏休みがあり、そこが更迭に関するヤマ場とみられているが、今回の英国GP後も次戦ベルギーGP(決勝27日)まで3週間の仮休みを挟む。この時間を利用して角田が逆襲のキッカケをつかむのか、それともベルギーの舞台に別のドライバーが立っているのか…。予断を許さない状況となりそうだ。