イモラ・サーキットのF1未来:観客動員記録と2026年開催の厳しい現実
2025年エミリア・ロマーニャGPで過去最高の観客動員を記録したイモラ・サーキット。しかし、2026年のF1開催は厳しい現実に直面しています。

イモラ・サーキットの現状
2025年のF1第7戦エミリア・ロマーニャGPが開催されたイモラ・サーキットは、過去最高の観客動員を記録しました。3日間の開催期間中に24万2000人以上の人々が訪れ、サーキットは大盛況でした。特に朝の交通管理は大幅に改善され、地元警察の計画不足による問題はあったものの、主催者の努力が実を結びました。
2026年開催の厳しい現実
しかし、2026年のF1カレンダーにはイモラ・サーキットの名前は含まれていません。主催者たちはすでにその運命を知っており、再開に向けての戦いを続けています。F1のレース開催地の選択肢は豊富で、特にアメリカでは年間複数のグランプリが開催される可能性があります。
財政的な課題
イモラ・サーキットが直面している最大の課題は財政的な問題です。F1の開催権料は4000万ユーロを超えており、運営コストも1000万ユーロに達すると予想されています。今年のチケット販売収入は1800万ユーロでしたが、これは将来のグランプリ開催に必要な金額の40%にも満たないのです。
政府の支援
イタリア政府はイモラ・サーキットへの支援を継続することを誓約しています。マッテオ・サルビーニ副首相兼インフラ・運輸大臣は、イモラGPがロンバルディアとエミリア・ロマーニャにとっての基本的な経済推進力であることを強調しました。しかし、補助金の増額については言及されておらず、F1がイモラに戻る可能性は低いのが現状です。
今後の展望
イモラ・サーキットは、バルセロナやスパ・フランコルシャンなど、ヨーロッパの“レース・ローテーション・システム”に参加したいと考えています。しかし、財政的な現実は厳しく、今後の動向が注目されます。