大阪桐蔭の新星・中野大虎が完投勝利!3年ぶりの春の大阪大会制覇
大阪桐蔭の中野大虎が完投勝利を収め、3年ぶりの春の大阪大会制覇を果たしました。プロ注目の右腕が力投を見せました。

2025年5月18日、GOSANDO南港野球場で行われた高校野球春季大阪大会決勝で、大阪桐蔭が履正社を6-2で下し、3年ぶり14度目の優勝を決めました。プロ注目の最速149キロ右腕・中野大虎投手(3年)が9安打2失点、2奪三振で完投勝利を収めました。
昨秋に続き2季連続となる近畿大会への出場権を得た大阪桐蔭。中野は「背番号1をもらった以上、決勝も投げる準備をしてきた」と名門エースの役割を理解していました。履正社打線に9安打を許し、球数は140球までかさんだものの、「全然あきませんね…」と課題の残る投球内容でも、今秋ドラフト上位候補に挙がる森陽樹(3年)の力を借りず、2失点完投と一人で投げきりました。
昨秋は森にエース背番を譲った中野ですが、「自分が1番をつけると決めて練習してきた」と今春は練習試合の結果で森を上回り、背番号発表日に西谷浩一監督から「任せたぞ」と伝えられ、初めて背番号1を託されました。
履正社には昨秋決勝で敗れた中野は、「ここで負けては全国で一番は獲れない」と決意を新たにし、決勝ではベンチに戻るたびに西谷監督に「“行かせてよ”目力で伝えました」と語りました。同校では前田悠伍(現ソフトバンク)ら過去に数人しかいない主将兼エースとして、「8回から泣きそうやった」と大阪の頂点に立ち、名門エースの重みを知りました。
大阪桐蔭のし烈なチーム内競争が昨夏以来の頂点に導いた今回の勝利は、今後の近畿大会や全国大会での活躍が期待されます。