健大高崎の勝利を導いた高須賀天丸の決断力:三塁コーチの見事な判断
2025年春季高校野球関東大会準々決勝で、健大高崎が習志野を3-1で下し、準決勝進出を決めた。三塁コーチ・高須賀天丸の見事な判断が勝利の鍵となった。

2025年5月20日、ノーブルホーム水戸で行われた春季高校野球関東大会準々決勝で、健大高崎(群馬)が習志野(千葉)を3-1で下し、準決勝進出を果たしました。この試合では、新鋭の右腕・石垣聡志が公式戦初登板で3回3安打1失点と好投し、注目を集めました。また、9回にはドラフト1位候補の右腕・石垣元気が155キロをマークし、派手な活躍を見せました。
しかし、この試合の影のヒーローは間違いなく三塁ベースコーチを務めた高須賀天丸(3年)でした。2回に先制点を許した直後の3回の攻撃で、1死二塁から1番・石田雄星(2年)が右前に打ちました。二塁走者・伊藤大地(3年)は足が速い選手ではありませんでしたが、高須賀は「GO!」の判断を下しました。この決断が同点に追いつくきっかけとなり、試合の流れを大きく変えました。
高須賀は試合後、「伊藤も本塁突入は無理かなと思ったかもしれませんが、ライトの守備位置や打球の強さを考慮して判断しました。ベンチからの『ストップ!』の声は聞こえていましたが、自分の判断を信じて指示を出しました」と語りました。
健大高崎は、豪打で圧倒するチームではありませんが、磨き抜いた打球判断と伝統の鋭いスライディングで先の塁を狙う緻密な攻撃が武器です。高須賀の冷静な判断力と的確な指示が、チームの勝利に大きく貢献しました。今後の活躍にも期待がかかります。