レッドソックス、トンプソンに開幕ロースター入りのチャンス!?
MLB のレッドソックスは右翼のレギュラー候補だったウィルヤー・アブレイユが胃腸炎で調整が遅れており、代わりの右打ち外野手を探している。そんな中、オープン戦で好成績を残しているトレイス・トンプソンに開幕ロースター入りのチャンスが出てきた。

レッドソックスは右翼のレギュラー候補だったウィルヤー・アブレイユが胃腸炎の影響で大幅に調整が遅れており、レギュラーシーズン開幕に間に合わない可能性が高まっている。そんな状況のなか、地元メディア「MassLive」のショーン・マクアダム記者によると、右打ちの外野手の補強を検討しているようだ。実績のあるベテラン外野手をマイナー契約で獲得する可能性もあるが、オープン戦で好成績を残している右打ちの外野手がチーム内にいる。メジャー最多の 6 本塁打を放っているトレイス・トンプソンだ。
現在 33 歳のトンプソンはメジャー 7 年間で通算 369 試合に出場して 45 本塁打を放っている外野手。2016 年と 2022 年にはそれぞれドジャースで 13 本塁打を記録している。しかし、昨季は 4 年ぶりにメジャーでの出場機会がなく、マイナー AAA 級でも 107 試合で打率.233、23 本塁打、66 打点、OPS.786 と低調なシーズンに。昨季終了後、カブスのマイナーから FA となり、今年 2 月にレッドソックスとマイナー契約を結んだ。
スプリング・トレーニングには招待選手として参加しているが、オープン戦はここまで 11 試合に出場して打率.391(23 打数 9 安打)、2 二塁打、6 本塁打、12 打点、3 盗塁、OPS1.794 の大活躍。レッドソックスと契約した直後、アレックス・コーラ監督から「打席で立ち遅れないようにしなさい。最近はバットスピードや打球角度の話が多いけれど、投手に後れを取っていたらボールを正しく認識できない」とアドバイスをもらい、それを実践していることが好成績につながっているようだ。
もしこのままトンプソンが好調を維持するようであれば、レッドソックスは右打ちの外野手を新たに獲得する必要はなく、トンプソンには開幕ロースター入りのチャンスが出てくるだろう。アブレイユが戻ってくるまでのあいだ、右翼のレギュラーとしてプレーするチャンスもあるかもしれない。右打ちの外野手は、ほかに左腕に強いロブ・レフスナイダーもいるため、吉田正尚の出場は今季も対右腕時に限定される可能性が高そうだ。