ジョコビッチ、8 年半ぶりの初戦敗退に「言い訳ない」<男子テニス>

男子テニスのカタール・エクソンモービル・オープンで、第 3 シードの N・ジョコビッチが初戦敗退。約 8 年 6 ヵ月ぶりのツアーレベル大会での初戦敗退となった。

ジョコビッチ、8 年半ぶりの初戦敗退に「言い訳ない」<男子テニス>

男子テニスのカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、ハード、ATP500)は 18 日、シングルス 1 回戦が行われ、第 3 シードの N・ジョコビッチ(セルビア)は世界ランク 35 位の M・ベレッティーニ(イタリア)に 6-7 (4-7), 2-6 のストレートで敗れ初戦敗退となった。ジョコビッチがツアーレベルの大会の 1 回戦で敗れるのは約 8 年 6 ヵ月ぶりとなった。

37 歳で世界ランク 7 位のジョコビッチは先月行われた全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で 4 強入りしたものの、A・ズベレフ(ドイツ)との準決勝は脚の負傷により途中棄権。その後の期間は治療にあて、今大会が約 1 ヵ月ぶりのツアー参戦となった。

ジョコビッチが同大会に出場するのは 7 年ぶり 5 度目。2016 年と 2017 年には優勝を飾っている。

過去 4 戦負けなしとなっていた 28 歳のベレッティーニとの顔合わせとなった 1 回戦の第 1 セット、両者キープを続け相手にブレークを与えずタイブレークに突入。ジョコビッチはこのタイブレークで 1 度のミニブレークを果たすも、自身は 2 度のミニブレークを許し先行される。

続く第 2 セット、サービス時のポイント獲得率が 56 パーセントに留まったジョコビッチは 2 度のブレークを奪われると、リターンゲームではベレッティーニの強力なストロークに苦戦し 1 度もブレークポイントを握れず、1 時間 33 分で力尽きた。

ジョコビッチがツアーレベルの大会で初戦敗退となるのは、シード選手の 1 回戦が免除されていた 2022 年 4 月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)2 回戦で A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に敗れて以来、約 2 年 10 ヵ月ぶり。

1 回戦での敗退に限ると 2016 年 8 月のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)1 回戦で J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に敗れて以来、約 8 年 6 ヵ月ぶりとなった。なお、その前の 1 回戦敗退は 2009 年 1 月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)1 回戦で E・ガルビス(ラトビア)に敗れた試合まで遡ることとなる。

男子プロテニス協会の ATP は試合後のジョコビッチのコメントを掲載している。

「痛みや不快感はなかった。今日は、自分より優れた相手に負けただけだ。確かに、自分の望むレベルには達していなかったし、まだ自分の望むように動けていないのかもしれないが、痛みもなくプレーしていたので、言い訳はない」

「彼(ベレッティーニ)は本当に優れた選手だった。戦術的にマスタークラスの試合をしていたと思うし、サーブもとても良かったから、彼の勝利は当然のことだ」

「他のみんなと同じように、僕も自分のプレーを向上させようとしている。でも、僕のプレーが劇的に変わることはない。サーブ&ボレーはやらないだろう。たまにやるかもしれないが、僕のプレーは今のままで、核となるものは同じだ。プレーするサーフェスなどに応じて調整していく」

「怪我が増えている。10 年前、15 年前とは状況が違う。僕は今でも毎日自分の体のケアを心がけているが、間違いなく今はより困難になっている。それでも僕はこの状況下でベストを尽くそうとしている」

一方、ジョコビッチから初勝利を挙げたベレッティーニは 2 回戦で世界ランク 51 位の T・フリークスポール(オランダ)と対戦する。フリークスポールは 1 回戦で同 44 位の J・シュトルフ(ドイツ)を下しての勝ち上がり。

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