【甲子園】横浜高校・織田翔希の快投と村田浩明監督の運命的な出会い
横浜高校の織田翔希が甲子園で快投を披露し、村田浩明監督との運命的な出会いが物語を紡ぐ。

横浜高校の快進撃
第107回全国高校野球選手権大会の3回戦で、横浜高校(神奈川)は津田学園(三重)に5-0で勝利し、2008年以来17年ぶりの8強入りを果たしました。この勝利の立役者は、2年生右腕の織田翔希です。彼は食あたりで体調が万全ではない中、先発を志願し、5安打完封を達成しました。
織田翔希の快投
織田翔希は最速152キロの速球を武器に、初戦から23回2/3連続無失点を記録しました。横浜高校の投手による甲子園1大会複数完封勝利は、1998年春夏の松坂大輔以来2人目で、下級生では初の快挙となりました。織田は「春夏連覇まであと3勝」と意気込み、19日の準々決勝では県岐阜商と対戦します。
村田浩明監督との出会い
2年前の夏、横浜高校の村田浩明監督は精神状態がどん底にありました。夏の神奈川大会決勝・慶応戦では2点リードの9回に3ランを被弾し、逆転負けで甲子園行きを逃しました。心身を整えるため、家族で九州へ旅行した際、福岡で中学教師を務める日体大の先輩から「織田という好投手が北九州にいる」との連絡を受けました。
織田翔希の横浜高校への決意
織田翔希がプレーする足立中軟式野球部は部員13人で、彼はすでに143キロを計測していました。全国大会に出場するなど、地元では名の知られた存在でした。織田は村田監督との初対面を鮮明に覚えており、「ずっと笑顔で、熱い人で。この人の下でやりたいと、横浜へ見学に行くことを決めたんです」と語りました。
運命の師弟
もしあの夏、慶応に勝って甲子園に出ていたら、織田とは出会っていなかったかもしれません。村田監督は「何かの縁ですよね」と語り、運命で結ばれた師弟の物語は、さらに続いていきます。(加藤 弘士)