【高校野球】東海大札幌、9回の暴投で涙の敗退…夏の甲子園への夢途絶える
東海大札幌が北星学園大付との激闘の末、9回の暴投で惜敗。夏の甲子園への夢が途絶える。

2025年6月30日、札幌円山球場で行われた高校野球南北海道大会札幌地区予選の代表決定戦で、今春のセンバツ出場を果たした東海大札幌が北星学園大付に3-4で敗れ、夏の甲子園への夢が途絶えた。
試合は3-3の同点で迎えた9回、2死一、三塁のピンチで、6回から登板していた高橋英汰投手(3年)が暴投を犯し、決勝点を献上。その裏の最後の攻撃では、先頭の主将・山口聖夏内野手(3年)が二塁打で出塁し、犠打で1死三塁の好機を作ったが、あと1本が出ずに試合終了。
試合後、涙が止まらなかった山口主将は「目標としていた夏の聖地が途絶えて、終わりかって感じです。高校野球はもうないので、後輩たちに頑張って欲しいです。高校入学時からこの縦縞を着て試合に出るっていう目標で、夏の甲子園にも出られたらもっと良かったけど、最高の仲間に会えたので、そこはすごい良かった」とコメントした。
昨秋の全道大会を制して今春のセンバツに出場した同校だったが、春季大会は札幌地区予選3回戦で酪農学園大とわの森三愛に敗れ、選抜枠で出場した全道大会でも準々決勝で北海に敗れていた。今大会では、その悔しさをバネに勝ち進んでいたが、9回のアクシデントで涙を飲む結果となった。
東海大札幌の選手たちは、試合終了後もグラウンドに残り、涙を流しながら整列。多くの観客から惜しむ拍手が送られた。