リーチ マイケルのリーダーシップとBL東京の連覇秘話【ラグビーリーグワン】
リーチ マイケル主将のリーダーシップとBL東京の連覇達成までの熱い戦いを紹介。

2025年6月1日、東京の国立競技場で行われたラグビーリーグワンのプレーオフ決勝。東芝ブレイブルーパス東京はクボタスピアーズ船橋・東京ベイを辛くも下し、発足4シーズン目にして初の連覇を達成しました。
リーチ マイケル主将は、身長189cm、体重113kgの36歳。日本代表としてワールドカップに4度出場したバックローは、この日もハードに戦いました。戦前のマインドセットは「しつこく刺さる」。中盤の防御を引き締めるプランに倣い、タックルまたタックルで相手を圧倒しました。
後半26分、自陣ゴール前右で強靭な走者の足を刈り、味方のスティールを促すなど、リーチの存在感は試合の流れを大きく左右しました。37分には、右手を骨折しながらもファンタジスタ然としていた味方の司令塔、リッチー・モウンガのキックが逸れ、自陣でピンチを迎えた際、リーチは固い円陣を作り、仲間の踏ん張りを促しました。
試合後の会見でリーチは「勝った瞬間は、ほっとしました。(連覇への)プレッシャーが凄くて…」と語り、その勤勉でスマート、そして大らかな人柄がクラブの象徴となっています。
15歳でニュージーランドから来日したリーチは、東芝の全ての外国人選手の面倒を見てくれ、日本での生活をサポートしてきました。来日したての大物選手が自宅とグラウンドの往復にバスを使っていると知れば、「自転車で来られる」と耳打ちし、なじみの定食屋に連れ、裏メニューを紹介するなど、国籍を問わず仲間同士の結束を重んじるリーダーシップを発揮しています。
リーチはゲーム直後などのオフには、様々なシチュエーションの食事会を開いてきました。そのリーダーシップとチームワークが、BL東京の連覇を支えたのです。