【ラグビー】中山二千翔の復活物語:ケガから学んだプレーの本質
東洋大学の中山二千翔選手がケガを乗り越え、ラグビーへの情熱とプレーの本質を見つめ直すストーリー。

中山二千翔のラグビー人生
180センチ、81キロの中山二千翔。名前の二千翔には「2000年を羽ばたいてほしい」との願いが込められています。今季、関東大学交流大会Aグループで全5試合にフル出場し、50メートル走5.7秒の脚力を武器に、WTBでもFBでも駆け回りました。
ケガとの闘い
大学ルーキーイヤーでは思わぬ試練が待ち受けていました。4月の東日本大学セブンズでハムストリングスを負傷し、肉離れで1か月半ほど戦列を離れました。その後、夏に入ってまもなく左足の小指を骨折し、さらに苦しい時期を過ごしました。
復活への道
リハビリに励む間、同期は次々と公式戦デビューを果たし、先発を任される選手もいました。しかし、中山は心を折らず、「復帰したとき、みんな以上に活躍したい」という思いを持ち続けました。
プレーの本質を見つめ直す
走ることができない日々に見直したのは、日頃の生活習慣です。疲労を翌日に持ち越していたり、寝るのが遅かったり、規則正しい生活をできていなかったことがケガに繋がっていました。当たり前だと思っていた「グラウンドに立つ」ことの尊さや、日々の生活がプレーに直結するという事実に気づき、日々の行動を変えました。
復帰後の活躍
12月1日のジュニア選手権で復帰し、カテゴリー2昇格をかけた日大との大事な一戦で躍動しました。鋭いランで防御網を切り裂き、2トライをマークしました。そのままの勢いで乗り込んだこの春は、選手権4連覇中の帝京大を相手に後半だけで2度のラインブレイクを決めました。
今後の目標
「まずはケガをせず、謙虚に、周りの人への感謝も忘れずに。自分のプレーで勝利に導きたいと思っています」と語る中山。ボールを持ったら何かしてくれる、そう思われる選手でありたいと、小さな積み重ねを怠りません。どんな瞬間も、すべてプレーに繋がるからです。