BL東京、史上初の連覇達成!リーチ主将のリーダーシップとモウンガの不屈の精神が勝利を導く
BL東京がリーグ史上初の2連覇を達成。リーチ主将のリーダーシップとモウンガの不屈の精神がチームを勝利に導いた。

BL東京、史上初の連覇達成
2025年6月1日、国立競技場で行われたリーグワンPO決勝で、BL東京が東京ベイを18-13で下し、リーグ史上初の2連覇を達成しました。昨季王者であり、レギュラーシーズン首位のBL東京は、一昨季王者で同3位の東京ベイを打ち破り、新たな歴史を刻みました。
モウンガの大活躍
元ニュージーランド代表のSOリッチー・モウンガ(31)は、右手を骨折しながらも13得点の大活躍を見せました。準決勝の神戸戦で右手を骨折したモウンガは、1週間の練習を欠場し、酸素カプセルを使った治療などで強行出場にこぎ着けました。本人は「少し痛いぐらい。ラグビーが好きという情熱でプレーしているので関係ない」と涼しい表情を見せましたが、トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチは「究極のチームマン。(骨が)折れているなんて感じさせないプレーをしてくれた」と賛辞を贈りました。
リーチ主将のリーダーシップ
リーチ主将は昨年に続いて直立不動の“棒”になって3度宙を舞いました。「連覇というプレッシャーがあったのでホッとしました。リーグワン初の、新しい歴史をつくれてうれしい」と冷静に振り返りました。リーチ主将のリーダーシップは、チームの結束を高める上で大きな役割を果たしました。
チームの結束
モウンガは世界的なスターでありながら、良い意味で分け隔てなくチームに溶け込んでいます。他のメンバー同様に練習拠点の府中市内に住み、自転車でクラブハウスに通っています。FLフリゼルが「日本人と外国人の距離の近さは、リーチが先頭になってつくってくれている。さらに絆が深まった」と話すように、試合後やオフ期間で頻繁に開催されるバーベキューや飲み会で結束を高めました。
ディフェンス陣の活躍
ディフェンス陣も相手のお株を奪う鉄壁さで相手を1トライに抑えました。それでもリーチ主将は「来年はもっと若い選手が出られるように頑張ってほしい」と課題を口にしました。連覇を達成しながらも満足しない姿勢。これこそがBL東京の強さです。
東京ベイの奮闘
東京ベイはレギュラーシーズン3位からの下克上Vはなりませんでしたが、No.8マキシ主将は「自分たちのプロセスは間違っていなかったし、やるべきことはできたけど、自分たちの日ではなかった」と悔しがりました。リーグ最少失点の堅いディフェンスで最多得点の相手に対抗しましたが、相手の徹底したパスラグビーで体力を削られ、常に追い掛ける展開に。後半32分にCTB立川がトライを返し、最終盤も敵陣に迫ったが崩しきれず。2季ぶりの優勝には届かなかったが、昨季の6位から巻き返し、マキシは「悔しさを忘れず、この舞台にまた帰ってきたい」と話しました。