早大・前田健伸の満塁弾で慶大に連勝!3日の明大との優勝決定戦へ/東京六大学野球
早大・前田健伸が満塁本塁打を放ち、慶大に連勝。3日の明大との優勝決定戦に臨む。

早大・前田健伸が「完璧」満塁弾
東京六大学野球春季リーグ最終週第2日(1日、慶大5-6早大、神宮)の2回戦1試合が行われ、3連覇を狙う早大が慶大に連勝し、9勝4敗の勝ち点4を獲得しました。これにより、9勝4敗1分けの明大と勝ち点、勝率で並び、優勝決定戦(3日、神宮)に持ち込みました。
前田健伸の大活躍
負ければ明大の優勝が決まる状況で、「5番・一塁」で先発出場した前田健伸内野手(4年)=大阪桐蔭高=が1-1の三回にバックスクリーンへ満塁本塁打を放ち、勝利に大きく貢献しました。フルカウントから慶大先発の沖村が投じた低めの直球をたたいて今春1号。神宮球場に集まった2万9000人の大歓声が沸き上がる中、ダイヤモンドを一周しました。
早大の早慶戦での満塁弾は、2022年秋の印出太一以来。前田健は「感触は完璧でした。(フルカウントで)投手は絶対にボール球は投げたくないと思ったので、来た球を打とうと決めていた」と声を弾ませました。
ベンチ前での熱い抱擁
ベンチ前では小宮山監督と熱い抱擁を交わし「うれしかった」と笑いました。今春は試合前時点で打率・214、4打点と苦しんでいましたが、大一番で貴重な一発。練習で前田健の打撃投手を務めるなど支えてきた指揮官は「ずっとバッティングピッチャーで投げていたけど、ずっと打っていなかったから…。ようやく打ってくれたんで、親心ですよ。よくぞ打ったっていうね」と頬を緩めました。
決勝点につながった二塁打
5-5の八回1死からは左中間へ二塁打。これが決勝点につながり、前田健は「あそこで打たないと点につながらないと思っていた。速いストレートに負けないように振っていった結果」と胸を張りました。
3日の優勝決定戦
3日には明大との優勝決定戦を戦います。優勝決定戦は2季連続で、昨秋と同じ2校の対戦となります。小宮山監督は「(5月19日の)明治2回戦の〝サヨナラノーヒットノーラン〟から『怒濤(どとう)の5連勝』を掲げて臨み、ここまで4つ(勝って)きた。最後は(エースの伊藤)樹がピシャっと締めてくれるでしょう」と期待しました。
(武田千怜)