豊昇龍が日本国籍取得を決意!大相撲夏場所での活躍とモンゴル帰国の背景
横綱豊昇龍が日本国籍取得を目指し、夏場所後にモンゴルへ帰国。大相撲での活躍と将来の年寄名跡取得に向けた決断について詳しく解説。

豊昇龍の日本国籍取得決意
2025年5月21日、東京・両国国技館で行われた大相撲夏場所11日目。横綱・豊昇龍が平幕・伯桜鵬との2敗対決を制し、優勝争いに名乗りを上げた。この日、豊昇龍は将来の年寄名跡取得に向け、日本国籍取得を目指すことを明らかにした。場所後にはモンゴルへ帰国し、フレルスフ大統領と面会する予定だ。
2敗対決での勝利
21歳の伯桜鵬との2敗対決では、豊昇龍が立ち合いで突き放せず、土俵際で勢いづいた相手に左を差し込み、腰砕けに崩れた伯桜鵬を制した。豊昇龍は「(腰砕けは)初めてじゃない?これからずっとやると思います。名古屋(場所)でもあると思うので楽しみ」とコメント。この勝利で、2敗の力士は豊昇龍ただ一人となり、優勝争いに踏みとどまった。
モンゴル帰国と日本国籍取得の背景
22日に26歳の誕生日を迎える豊昇龍。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)は、場所後の予定として母国モンゴルへの帰国を明かした。「(国籍取得の問題で)大統領の承認をもらわないといけないみたいです」と語り、6月13日から長崎県大村市で行う部屋の合宿の前にフレルスフ大統領と面会する見通しだ。
年寄名跡取得の条件
現役引退後、日本相撲協会に残って後進指導や協会の運営に携わるためには、年寄名跡(親方株)の取得が必要となる。そのためには日本国籍の取得が条件で、さらに「最高位が小結以上」「幕内在位20場所以上」「関取(幕内、十両)在位30場所以上」のいずれかを満たさなければならない。
豊昇龍の大きな決断
横綱は5年間、大関は3年間、現役のしこ名で協会に残れるが、その期間に年寄名跡を取得しなければ退職を強いられる。叔父の元朝青龍は協会に残らなかったが、豊昇龍は力士として土俵を離れた一個人としても、大きな決断をした。