大相撲の歴史を彩った元横綱たちの軌跡~宮城野親方退職を機に振り返る
大相撲で活躍した元横綱たちのその後を、宮城野親方の退職を機に振り返ります。角界を去った後の多彩な人生に迫ります。

宮城野親方の退職と角界の新たな幕開け
2025年6月2日、日本相撲協会は臨時理事会を開催し、史上最多45度の優勝を誇る元横綱白鵬の宮城野親方(40)の退職届を受理しました。宮城野親方は故郷のモンゴルに滞在中で、今週中に帰国し、近日中に会見を開く予定です。協会側は今年11月の九州場所後の部屋再開を提案し、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)らが何度も慰留したものの、退職の意思は固かったとのことです。
角界を去った主な元横綱たちのその後
男女ノ川
第34代横綱。1942年に引退後、一代年寄で協会理事にも就任しましたが、1945年に突然廃業して衆院選挙に出馬。落選後は保険外交員、私立探偵など職を転々としました。
輪島
第54代横綱。北の湖と一時代を築き、引退後は花籠親方として師匠を務めましたが、1982年に年寄名跡を借金の担保に入れたことが発覚。同年12月に廃業となり、プロレスラーに転身しました。
双羽黒
第60代横綱。横綱に昇進しながら幕内優勝を一度も経験しませんでした。1987年、若い衆に関する意見の対立から部屋を脱走し、そのまま「(破門同然の)廃業」という事態へ。第二の人生をリングへと移しました。
曙
第64代横綱。外国勢初の横綱として幕内優勝11回。2001年に引退し、親方を務めた後、2003年に退職。格闘技のK-1に参戦しました。
貴乃花
第65代横綱。幕内優勝は22回を数え、2003年に現役を引退しました。2018年、弟子の貴ノ岩が元横綱日馬富士に暴行を受けた件を巡って協会と対立。同年に退職し、タレントなどとして活動しています。
若乃花
第66代横綱。幕内優勝は5回で2000年に現役を引退しました。年寄藤島を襲名も、同年末に協会を退職。アメリカンフットボールにも挑戦し、タレント、評論家などとして活動しています。
角界を去った元横綱たちの多彩な人生
宮城野親方の退職を機に、角界を去った元横綱たちのその後を振り返りました。彼らはそれぞれ異なる道を歩み、新たな挑戦を続けています。大相撲の歴史を彩った彼らの軌跡は、今も多くのファンに語り継がれています。