青柳晃洋、初ブルペン投球で高評価 メジャー昇格への可能性十分
フィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋が初ブルペン投球を行い、高評価を得た。メジャー昇格への可能性は十分にあると米メディアも注目している。

青柳晃洋、初ブルペン投球で高評価 メジャー昇格への可能性十分
今オフ、フィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋が現地時間 2 月 16 日、キャンプ地でブルペン投球を行ったことが報じられている。招待選手として参加しているスプリングトレーニングは、まさにチーム首脳陣へのアピールの場であり、本格的に青柳のメジャーへの挑戦が始まったと言えるだろう。
青柳のキャンプでの様子には、米メディア『Sports Illustrated』からも視線が送られている。2 月 17 日、同メディアは、青柳について「日曜日にフィリーズでの初めてのブルペン投球を行い、なぜ招待選手として呼ばれたのかがよく分かる内容だった」とレポート。上々の投球だったことを伝えている。
また、初めてのキャンプでのパフォーマンスを評している同メ�ィアは、「31 歳のアオヤギが MLB のロースター入りを果たすのは簡単ではない」と指摘しており、「フィリーズの投手陣は開幕前の段階で健康な状態を維持しており、スプリングトレーニングでは激しい競争が繰り広げられることになる。アオヤギが開幕ロースター入りを果たすには、チームメートたちを上回る投球を見せなければならない」と今後を見通している。
だが、青柳のスタイルが特徴的であるとして、「奪三振を多く記録するタイプではないが、独特なフォームで打者に弱い打球を打たせることができる」と説明。メジャー昇格の見込みについても、「アオヤギはおそらくシーズン開幕を 3A で迎えることになる。それでも、シーズン中にシチズンズ・バンク・パーク のマウンドに立つ可能性は十分にある」と主張している。
さらに同メディアは、チームを率いるロブ・トムソン監督がブルペンのバリエーションを増やすことを求めていると伝えるとともに、「フィリーズがブルペン の変化をつけるためにアオヤギを起用する可能性はある」などと予想している。
日本でも強打者を翻弄した青柳の変則的な投球は、やはり米国内でも高い関心が寄せられているようだ。メジャー昇格への道のりは険しいものの、与えられたチャンスで自身のポテンシャルを発揮し続けることができれば、必ずや、大舞台のマウンドへ登る瞬間が訪れるはずだ。