「エンビード、今季終了を決断すべき」KG&ピアースが提言「手術と休養でさらに強くなれ」<DUNKSHOOT>
フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードは今季故障に悩まされており、今シーズンに見切りをつけるべきだと元チームメイトのケビン・ガーネットとポール・ピアースが提言している。

エンビード、今季中の手術と長期休養を提言される
フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードは、今シーズン故障に悩まされている。オールスター前までの期間で 37 試合を欠場し、今季はほとんど稼働できていない。シーズン終了後に左ヒザの再手術を受ける可能性も囁かれている。
この状況に対し、殿堂入り選手のケビン・ガーネットとポール・ピアース(ともに元ボストン・セルティックスほか)は、今シーズンに「見切り」をつけるべきだと説いている。
エンビードの今季成績と故障の状況
エンビードは 2014 年のドラフト 1 巡目 3 位指名で NBA 入り。最初の 2 年間は足のケガで棒に振ったが、2016-17 シーズンにデビューするとすぐに秘めたる能力を発揮。2017-18 シーズンからは 7 年連続でオールスターに選ばれ、2021-22 シーズンは平均 30.6 点、翌 2022-23 シーズンも平均 33.1 点で 2 年連続得点王に輝いた。2023 年には自身初のシーズン MVP の勲章も手にしている。
しかし、11 年目の今季は左ヒザの故障で開幕に出遅れると、副鼻腔骨折、左ヒザの再負傷と、オールスターまでの 54 試合のうち 37 試合を欠場。出場 17 試合で平均 24.9 点、8.5 リバウンド、フィールドゴール成功率 45.4%と期待外れに終わっている。
日本時間 2 月 10 日(現地時間 9 日)に行なわれたミルウォーキー・バックス戦の中継中には、エンビードが自身のヒザの修復について「おそらく再手術と長い回復期間が必要」と考えていることが『ESPN』のリサ・ソルターズ記者によってレポートされた。左ヒザの負傷は「昨年 2 月の最初の負傷後にはなかったもの」と考えているという。
エンビードは試合後「一貫性のない何かがある場合、どこかの時点で対処しなければならない。それが何なのかはわからない。あらゆる選択肢を検討している。完全に回復するために数か月間は休む必要があると思う」と、シーズン終了後の手術の可能性を示唆していた。
ガーネットとピアースの提言
ガーネットは『Showtime Basketball』のポッドキャスト番組『KG Certified』で「エンビード、少し気分転換に外に出よう」と、現段階で今シーズンに見切りをつけるべきだと主張した。
「正しいことをしよう。もう休め。手術を受けてこい。シーズンはもう終わりだ」
今の状態のままでいても良い方向には転ばないというガーネットの意見に、元チームメイトのピアースも同調する。
「シーズンはもう終わりだ。(ケガを治して)ちゃんと戻ってこい。今、何月だ?2月…来シーズンの開幕までまだ 6~8 か月ある。手術から 9 週間、それから 4~5 か月でコンディションを整え、もっと強くなるんだ」
エンビードの今後の決断に注目
エンビードが現在の NBA を代表するセンターであることに疑いの余地はないが、“ガラスの天才”になりかけているのもまた事実。3 月 16 日に 31 歳を迎えるなかで、どのような決断をするかにも注目が集まる。