ATP 若手選手のツアー参加チャンス拡大
ATP は 20 歳以下の若手選手のツアー参加機会を拡大するための新プログラムを発表しました。

ATP は 2 月 7 日、20 歳以下の若手選手のツアー参加・ランキングアップのための機会向上のための 2025 年シーズン版プログラムをアップデートしました。世界ランク 351 位から 500 位までの 20 歳以下の選手が更なるチャンスを掴めるプログラムとなっています。今回発表された「The Next Gen Accelerator pathway」は、世界ランク 351 位から 500 位までの 20 歳以下の選手が 2025 年シーズン、最大 8 回 ATP チャレンジャーツアー 50 カテゴリーと 75 カテゴリーの本戦出場機会を得ることができます。また、世界ランク 350 位以内の 20 歳以下の選手には ATP チャレンジャーツアー 100 カテゴリーと 125 カテゴリーに最大 8 度出場できることとなりました。さらに、世界ランク 250 位以内の 20 歳以下の選手には ATP ツアー 250 カテゴリーの本戦に 1 度、同カテゴリーの予選に 2 度エントリーすることができるようになりました。ATP はこの若手選手のツアー出場権拡大により、ITF ツアーからチャレンジャーツアー、ATP ツアーへとステップアップしやすい環境ができたとしています。昨年 2 月のカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、ハード、ATP250)では、当時 18 歳の J・メンシク(チェコ)がこの「The Next Gen Accelerator」のプログラムを使い本戦に出場。A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)や A・マレー(イギリス)、A・ルブレフ、G・モンフィス(フランス)らを破る快進撃を続け、ツアー初の準優勝を果たしました。メンシクはこの活躍で世界ランクが 116 位から 87 位に浮上、自信初のトップ 100 入りを飾り、以降は今シーズンまでのぼり調子に。現在は世界ランク 47 位を記録しています。ATP はメンシクのコメントを紹介しました。「ドーハでの 1 週間は、僕にとって忘れられないものになる。当初、僕は自分のランキングでこの大会に出場することさえできなかったんだ。ネクストジェンの枠を使わなければならなかったから、コート上のすべての瞬間を楽しもうとした。まさか決勝まで勝ち上がれるとは思っていなかったから、自分のプレーにとても満足しているよ」現在の世界ランキングでは、メンシク以外にも同 98 位の J・フォンセカ(ブラジル)や同 81 位の L・ティエン(アメリカ)ら 10 代選手、そして同 19 位の A・フィス(フランス)、同 36 位の A・ミケルセン(アメリカ)、同 53 位のシャン・ジュンチェン(中国)が 20 歳の選手としてトップ 100 入り。これらの選手は今後もツアーでの躍進や大物選手を“喰う”存在として上位進出を狙っています。