宮田莉朋の不屈の精神:FIA F2第7戦シュピールベルクでの激闘と勝利
2025年FIA F2第7戦シュピールベルクでの宮田莉朋の活躍とトラブルを乗り越えた不屈の精神を紹介。

レースウイークの始まり
2025年6月27日から29日にかけて行われたFIA F2第7戦シュピールベルク。宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は、前戦バルセロナに続く2戦連続入賞を目指して臨んだ。しかし、フリー走行では9番手、予選では13番手に終わり、初日から暗雲が垂れ込めた。
スプリントレースでのアクシデント
土曜日のスプリントレースでは、12番グリッドからスタートした宮田。2周目のターン3で、背後でアクシデントが発生。サミ・メゲトゥニフ(トライデント)がオーバースピードでアービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)に接触し、ルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)のマシンに乗り上げる大事故に。幸いにもドライバー全員無事だったが、宮田は「今年は結構荒れているなと思った場面でもありました」と振り返った。
フィーチャーレースでのトラブル
日曜日のフィーチャーレースでは、宮田のマシンがストレートスピード不足に悩まされ、フォーメーションラップ終盤にピットに向かうしかなかった。マシン後方から大量の白煙を巻き上げ、レースを終えることになった。宮田は「SCを出さずにピットまで戻れただけ、まだ運がよかったとは思います」と語ったが、その悔しさは計り知れない。
今後の展望
「クルマのパフォーマンスは少しづつ良くなっています。そこはしっかりと信頼して臨みます。シルバーストンはレッドブルリンクよりもストレートが長くて多いので、ストレートスピードが非常に重要になります」と、宮田は次の戦いに向けて意欲を見せた。
不屈の精神
F1直下のFIA F2は、1戦1戦がドライバーのキャリアを左右する重要な舞台。宮田莉朋はトラブルを乗り越え、不屈の精神で次の戦いに臨む。