阪神タイガースの森下翔太が、2025年のオールスターゲームに初出場を果たす。3年目にして初めてのオールスター出場は、彼がチームの中心打者として成長した証でもある。

森下翔太の活躍 森下は5月下旬の第1回ファン投票中間発表でセ・パ両リーグトップを記録し、6月に入っても12球団最速で50万票を突破するなど、最終結果まで快調に集票を続けた。全セ監督で中大の先輩である阿部慎之助監督（巨人）からも「中心になってくるんじゃないかな」と期待されるほど、彼の存在感は増している。

シーズンの軌跡 開幕から四番・右翼として出場していた森下は、4月中旬から佐藤輝明と入れ替わる形で「三番」に固定され、5月下旬からは「左翼」に回った。春先から掲げていた「3割、30本塁打、100打点」の目標を実現するかのような勢いでシーズンを駆け抜けている。5月上旬には打率.343を記録し、首位打者にも立った。

交流戦での活躍 交流戦ではオリックス戦（甲子園）で宮城大弥、曽谷龍平の好投手から2戦連続本塁打を放ち、3年連続2ケタ本塁打を達成した。これまでの森下の13本塁打はすべて左方向への長打で、パワーアップに勝負強さも目立っている。

オールスターへの意気込み 自身初のオールスター登場は、彼にとってかけがえのない場となる。「チームを勝たせる一打を打ちたい」と語る森下の活躍が、首位争いを演じるチームをさらに加速させるだろう。

写真=BBM 週刊ベースボール