力士を目指すイスラエル人

ヤルデン・ヤトコブスキさん（27）は、3年前に日本に来て以来、大相撲への道を模索しています。彼は公園やジムで1日約6時間、四股や鉄砲などの相撲の基礎練習や筋力トレーニングに励んでいます。

相撲への熱い思い

「相撲はただのスポーツじゃなくて、生き方だと思います。強さや礼儀、我慢、すべてがそこにあります」と語るヤトコブスキさん。彼にとって相撲は他の競技にはない魅力を持っています。

部屋に入門できない事情

しかし、彼は相撲部屋に入門できないという大きな壁に直面しています。新弟子検査の受験資格は満23歳未満という年齢制限があり、現在27歳の彼はその制限を超えています。

コロナ禍での挑戦

コロナ禍で日本に渡航できなかった期間、彼はモンゴルでモンゴル相撲を学び、2022年にようやく来日しました。しかし、年齢制限により、相撲部屋への入門は叶いませんでした。

夢を追い続ける理由

「この夢は本当に大切だからです。軍隊やコロナで時間を失いましたが、あきらめたくありません。自分に負けないように、毎回しっかり集中して（トレーニングを）やっています」と彼は語ります。

支援の輪

彼の夢を応援するのは、足立スポーツリハビリ専門往診センターの村松瞭さん（31）です。村松さんは、「年齢制限があって入れないというのは、かわいそうだというのが正直な気持ちだったんですけど。そういうのも頑張って努力して、角界に入る人がいたら希望になるなというのは率直に思いました」と述べています。

独学での努力

師匠がいないため、彼は動画サイトなどで四股をはじめとした「相撲の稽古」を学び、これまで練習に励んできました。彼の挑戦は、多くの人々に希望と勇気を与えています。