元横綱白鵬の退職決断

大相撲で歴代最多45度の優勝を誇る元横綱白鵬（宮城野親方、40）が、日本相撲協会を退職することが正式に決定しました。この決断には、協会との確執や個人的な理由が深く関わっています。

協会との確執

宮城野親方が師匠を務めていた旧宮城野部屋では、昨年、弟子だった元前頭北青鵬の暴力が発覚。これにより、監督責任を問われ、2階級降格などの処分を受け、部屋は閉鎖されました。その後、師弟ともに伊勢ケ浜部屋に転籍しましたが、部屋再興の道筋が見えずに退職を決意しました。

退職の理由

宮城野親方が退職に至った主な理由は以下の2点です。

1. 協会が再興の時期を決めてくれない
2. 後輩の照ノ富士親方（元横綱）の下につくことはプライドが許さない

これらの理由から、春場所後の3月27日の理事会でも議題に上がらず、宮城野親方の心は退職に傾きました。

協会の対応

協会は2日、東京・両国国技館で臨時理事会を開催し、宮城野親方が9日付で退職すると発表しました。しかし、この発表内容について、宮城野親方に近い関係者は「全然違います」と指摘しています。

今後の動向

宮城野親方は9日に会見を予定していますが、協会見解への異議を訴えるより、次の道への関心が高まっているようです。協会にとっても、大横綱を生かすことなく、離脱させてしまった汚点は永遠に消えないでしょう。

結論

元横綱白鵬の退職は、日本相撲協会との確執や個人的な理由が複雑に絡み合った結果です。今後の相撲界の動向に注目が集まります。