豊昇龍、春場所千秋楽の前哨戦で大の里と激突!連続 20 番取りに期待
横綱・豊昇龍と大関・大の里が春場所千秋楽の前哨戦として連続 20 番取りを行いました。稽古後の豊昇龍は「いい感じで当たれていた気がした」と語り、大の里は「千秋楽でやれると思う」と意気込みを見せました。

豊昇龍、春場所千秋楽の前哨戦で大の里と激突!連続 20 番取りに期待
横綱・豊昇龍(25=立浪部屋)が 4 日、春場所(9 日初日、エディオンアリーナ大阪)へ向けた出稽古に初めて臨み、大関・大の里(24=二所ノ関部屋)と 13 番など連続 20 番取った。
時津風一門の連合稽古が行われた堺市の音羽山部屋へ出向くと、予想外にも大の里がいた。「「ビックリした。ラッキー、チャンスと思った」。豊昇龍は出羽海一門で大の里は二所ノ関一門。お互いに相手がいると思わなかったようだが、他の関取衆の申し合いの後、大の里が関脇・大栄翔(31=追手風部屋)らと連続 9 番取った後、入れ替わって豊昇龍が土俵へ。平幕・若元春(31=荒汐部屋)らと 7 番取って体が温まった後、大の里を指名して濃密な三番稽古が始まった。
「どうだったかな?」。稽古後の豊昇龍が報道陣へ問い返した。「いい感じで当たれていた気がした。力が強いのでいい稽古ができた」 もろ手突きから一気に走ったり、右差しから寄ったり。右のど輪から右を差して出る相撲もあった。
「型を決めなきゃいけないと言われるが、オレはいいかなと思っている。それがオレの型だと思う」。豊昇龍は 1 人横綱で、東大関が大の里。多彩な立ち合い、多彩な攻めを見せ、番付表通りなら千秋楽に待ち受ける次回対戦への前哨戦とした。
一方の大の里は「千秋楽でやれると思う。今日みたいなきつい状態でやることになる」。番数だけなら豊昇龍より多い 22 番。ただ、スタミナが切れかけた終盤 6 番連続で敗れたのは課題と言えそうだ。昨年秋場所で 13 勝して 2 度目の優勝を飾った後に大関昇進してからは 9 勝と 10 勝。「よくない相撲、成績が続いている。先場所の反省を生かして初日の入りを考えたい」と気持ちを引き締めた。
稽古を見守った大の里の師匠・二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は豊昇龍について「いいと思う。(体の張りが)もうひと張り、ふた張りしてくるとさらにいい」と指摘。大の里については「どの力士とやるよりも力が付く。最後スタミナ負けしたのは課題」と一層の精進を促した。