近大相撲部の浦山秀誠、音羽山部屋へ入門 「一日でも早く関取に」
近大相撲部の浦山秀誠が 4 日、音羽山部屋への入門会見を行い、抱負を語った。浦山は富山商から近大に進学し、主将を務めた 4 年時には学生相撲で優勝し、全国大会でも 3 位となるなどの実績を残した。

近大相撲部の浦山秀誠(しゅうせい、4 年)が 4 日、東大阪市の同大学で、大相撲・音羽山部屋への入門会見を行い、「稽古に精進し、一日でも早く関取になれるよう頑張りたい」と抱負を語った。
富山県出身の浦山は小 2 から相撲を始め、富山商から近大に進学。主将を務めた 4 年時には学生相撲個人体重別選手権 135 キロ以上級の西日本大会で優勝し、全国大会でも 3 位。全国学生相撲選手権の個人戦でも 8 強入りするなどの実績を残した。
183 センチ、165 キロと体格に恵まれ、得意は押し相撲。師匠となる音羽山親方(元横綱鶴竜)は「立派な体で、この体を生かして前に出る、魅力のある相撲を取る。技術を覚え、もう一皮も二皮むければ、上にいける」と期待を込める。
また、浦山は近大 OB で元大関の朝乃山(高砂部屋)の富山商時代の監督で、平成 29 年 1 月にがんのため、40 歳の若さで亡くなった英樹さんを父に持つ。3 人きょうだいの長男で、父の影響もあり、大学 4 年の夏ごろまでは地元に帰り、教員になることを目指していたが、「今しかできないことに挑戦したい気持ちが芽生えてきた」と大相撲入りを決意。何度も近大相撲部を訪れていた音羽山親方と話をするうち、考え方や指導方針に共感し、「今の自分に足りない技術を教えてもらい、たくさんのことを吸収したい」と音羽山部屋入りを決めた。
目標とする力士は「あまりいない」というが、「地元が一緒なので、地元を盛り上げるという意味でも朝乃山関を超えたい。たくさんの方から愛され、相撲界、富山を盛り上げる力士になりたい」と誓う。
順調にいけば、5 月の夏場所で幕下最下位格付け出しでデビューする予定。左膝などの大けがで 5 場所連続休場し、三段目からの復活を目指す朝乃山といきなり当たる可能性もあり、「勝ちたい気持ちもありますし、うれしいと思います」と目を輝かせた。
近大相撲部は大正 14(1925)年創部の名門。これまでに元横綱旭富士(伊勢ケ浜親方)や元大関の朝潮(元鍋島親方)、朝乃山ら現役 9 人を含む計 25 人の大相撲力士を輩出している。