B2 富山が連敗を 4 でストップ アーロン・ホワイトが 29 得点「勝つために立ち向かう」
B2 リーグ第 22 節で富山グラウジーズが鹿児島レブナイズに勝利し、連敗を 4 でストップした。

B2 富山が連敗を 4 でストップ アーロン・ホワイトが 29 得点「勝つために立ち向かう」
B2 リーグ第 22 節 富山 89-82 鹿児島(16 日、富山市総合体育館)富山グラウジーズは 89-82 で鹿児島レブナイズに勝利し、連敗を 4 でストップした。第 4 クオーター(Q)中盤は最大 14 点リードも徐々に追い上げられて 5 点差に。ファウルゲームに持ち込まれたが、最後は着実にフリースローを決めて勝利を引き寄せた。15 日は同じパターンで、残り 1 秒の逆転負けを喫していただけに、選手や観客もホッとした様子。ダビー・ゴメス HC は「悪い流れもあったが、選手たちは切り替えてくれた。きのうはあんな負け方をしたが、今日はブースターの応援のおかげで勝てました」と笑顔で感謝した。
荒れ気味のゲームを制した。開始早々、接触プレーを巡って選手同士がにらみ合い、一触即発の状況に。その後は激しい攻防が続き、お互いにファウルを連発した。厳しいプレッシャーを受ける中、大活躍したのが 206 センチ、104 キロの PF/C アーロン・ホワイト(32)だ。レイアップ、ダンク、ミドル、3 点シュートと、内外から鮮やかなゴールを披露。ファウルがかさんで 23 分の出場時間だったが、29 得点、9 リバウンドをマークした。ホワイトは「個人的に、荒いゲームにはしたくないですが、勝つためには立ち向かうしかない。ファウルは多かったが、見ていて楽しいゲームだったと思います」と明るい表情を浮かべた。
今月 8、9 日は西地区 1 位の福岡戦、15、16 日は西地区 2 位の鹿児島戦、25、26 日は東地区 1 位の A 千葉戦と上位チームとの対戦が続く中、ゴメス HC が掲げたテーマは「プレーオフをイメージして戦うこと」。この日は相手エースを徹底マークし、高い強度で守備を継続。22 回のターンオーバーを誘発した。攻撃では得意のインサイドを軸に速攻も繰り出し、試合を優位に進めた。相手 PG を密着マークして流れを呼び込んだキャプテンの PG 藤永佳昭(32)は「自分に出来ることを考えながらコートに立った。上位チームとは厳しいゲームになってくるので、引かずに挑みました」と手応え。各選手が自分の役割を果たし、ゴメス HC は「初めてプレーオフのようにゲームをしてくれた。(審判の判定など)コントロール出来ない部分もあったが、最後までゲームを続けてくれたのは良かった」と評価した。
25、26 日の次節の相手は 39 勝 2 敗で東地区首位の A 千葉だ。「どのチームに対しても、これくらいの強度で挑まないと勝てない。選手たちも理解してきている」とホワイト。プレーオフを想定しながら強敵撃破を狙う。(中田 康博)
鹿児島のフェルナンド・カレロ・ヒル HC「富山は覚悟を決め、強度の高いゲームになった。非常に激しいファウルもあったが、富山のような実力チームを相手に、我々も戦えることを見せることが出来た」