バスケ B2 プレーオフ争い、福井ブローウィンズが好調を維持
バスケットボール B リーグ 2 部(B2)の福井ブローウィンズは、レギュラーシーズン残り 20 試合を切り、24 勝 17 敗の東地区 4 位につけている。好調を維持し、目標の「B1 最短昇格」へ戦いは佳境に入る。

福井ブローウィンズの戦い
バスケットボール B リーグ 2 部(B2)の福井ブローウィンズはレギュラーシーズン残り 20 試合を切り、24 勝 17 敗の東地区 4 位につける。B1 に昇格する 2 チームをトーナメントで決めるプレーオフ(PO)には、東西 3 位以上の 6 チームと、4 位以下で勝率上位の 2 チーム(ワイルドカード)の計 8 チームが進出する。福井はワイルドカード 1 位で PO 進出圏内に入っているが、激しさを増す終盤戦で取りこぼしは許されない。目標の「B1 最短昇格」へ戦いは佳境に入る。
東地区の首位争い
東地区はアルティーリ千葉が 39 勝 2 敗で首位を独走し、早くも PO 進出を決めた。福井を含む 3 チームが 4 ゲーム差内で激しい 2 位争いを演じている。
福井ブローウィンズの課題と強み
福井は前節の 15、16 日にアウェーで A 千葉に 2 連敗。第 1 戦は前半に最大 21 点のリードを奪ったが、後半に攻撃が停滞し逆転負け。第 2 戦は今季 3 度目の 100 点以上の失点で敗れ、守備に課題を残した。
「攻撃は仕方ないが、守備に波があってはいけない」。伊佐勉ヘッドコーチは選手に守備への高い意識を求める。レギュラーシーズン全 60 試合、そして重圧がかかる PO を勝ち抜くには守備の安定感こそが重要との信念がある。「各クオーター 20 失点以下」というチーム目標の下、出場選手 5 人が連動して強度の高い守備を続けられるかが勝敗の鍵となる。実際、失点を 80 点未満に抑えた試合は 19 勝 3 敗(勝率 8 割 6 分 4 厘)と結果にも表れている。満田丈太郎主将は「細かな意思疎通を突き詰め全員で守りたい」と力を込める。
攻撃は内外から得点できるのが福井の強み。好調を維持するライアン・ケリー選手やペリー・エリス選手、日本人では 35 歳のベテラン細谷将司選手、24 歳の若手、木村圭吾選手らに期待したい。
福井ブローウィンズの今後の試合
参入初年度で B3 を制覇した福井。B1 最短昇格のチャンスは今季が最初で最後だ。レギュラーシーズンは 4 月までで、残るはホーム 10 試合、アウェー 9 試合となった。5 月の PO は出場順位によってトーナメントの組み合わせやホーム開催権が決まるため、一つでも上の順位を目指したい。
22、23 日は福井市のセーレン・ドリームアリーナ(県営体育館)で東地区 5 位の青森ワッツと戦う。今季ホームの観客は平均約 2500 人。「ブースター(ファン)の声や一体感は本当に力になる」(細谷)という地元の熱い声援を追い風に連勝を狙う。