ラグビー・リーグワン:埼玉が横浜を破り、無敗首位を守る
ラグビー・リーグワンで、無敗の首位を走る埼玉が横浜を破り、強さを見せつけました。

無敗で首位の埼玉、揺るがぬ強さで横浜破る ライリー「忍耐強く、規律を保ってハードワークすることに集中」【ラグビー・リーグワン】
唯一の無敗で首位を走る埼玉が、昨季プレーオフ準決勝を戦った横浜を相手に、懐深い強さを見せつけた。
埼玉は序盤、WTB 竹山の連続トライで 12 点を先行。しかし、プロップ藤井が前半、2 度にわたってイエローカードを受け退場処分となった。昨季から適用された新ルールにより 20 分後には別の選手が入って 15 人に戻ったものの、後半 30 分には交代で入ったバルが脳振とうの疑いで退場。再び 14 人の戦いを強いられ、80 分の試合中 40 分間は 1 人少ない状態でのプレーを強いられた。
それでも、埼玉の強さは揺るがなかった。一度は逆転されたが、前半のラストプレーで SO 山沢京が PG を決めてリードして折り返すと、後半早々の 3 分には日本代表 CTB ライリーが自陣からビッグゲイン。横浜の南アフリカ代表 SH デクラークをステップと目線の動きで抜き、約 80 メートルを走りきる強烈なトライを決めた。
「相手の体、肩の動きを見て、切り返すのが難しくなるように自分のフットワークを使った。あんな優れた選手と 1 対 1 になる機会は多くないから、チャレンジできて良かった」と会心の笑顔で話したライリーは、さらに 2 トライを加えた 33 分にも自ら蹴ったキックをゴール前でつかんでダメ押しのトライを決めた。
「確かにフラストレーションのたまる試合だったけど、それもラグビーの一部。忍耐強く、規律を保ってハードワークすることに集中した」と話したライリーは試合後にプレーヤー・オブ・ザ・マッチを受賞。チームを勝利に導いたフッカー坂手主将も「焦りはなかった。アクシデントがあっても崩れないチームだと証明できたと思う」と胸を張った。
8 節を終えて唯一の負けなし。3 季ぶりの王座奪回を目指す埼玉が、厳しい 80 分を経てまた強くなった。