18 歳の新鋭フォンセカ、ツアー初優勝!アルゼンチン OP で実力者たちを次々と撃破
18 歳のジョアン・フォンセカが、ATP250 シリーズ「IEB+アルゼンチン・オープン」でツアー初優勝を飾りました。

18 歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル/世界ランキング 99 位)が、第5シードで地元勢のフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同 28 位)を 6-4、7-6(1)で破り、殊勲のツアー初優勝を飾った。
[動画]フォンセカ VS セルンドロの「IEB+アルゼンチン・オープン」決勝ハイライト
この結果フォンセカは 1990 年の ATP(男子プロテニス協会)ツアー創設以降、南米出身選手として史上最年少でのツアータイトルを獲得。大会後に更新される世界ランキングではキャリアハイの 68 位に浮上することが確定した。
昨年末に行なわれた 20 歳以下のシーズン最終戦「Next Gen ATP ファイナルズ」を制したフォンセカは、先月の「全豪オープン」でも予選3試合を勝ち抜いて四大大会初の本戦入り。その全豪では2回戦敗退となったものの、1回戦では世界9位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/現 10 位)をストレートで破り、四大大会本戦初出場にして対トップ 10 初勝利を挙げるという離れ業を演じていた。
ちょうど1年前に世界 648 位だったランキングも今ではトップ 100 圏内となり、ティーンエイジャーとは思えない豪快なストロークを武器に昨年3月のプロデビューから凄まじい成長を見せているフォンセカ。今大会もトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン/同 44 位)、フェデリコ・コリア(アルゼンチン/同 115 位)、マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同 47 位)、ラスロ・ジェレ(セルビア/同 112 位)といったツアー屈指の実力者たちを次々と撃破して決勝へ駒を進めていた。
迎えたセルンドロとの決勝は火花を散らす激しい攻防が繰り広げられるも、フォンセカが2度のブレークを奪って第1セットを先取。第2セットでもゲームを優位に進めたフォンセカはサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを2度落としながらもタイブレークで見事に立て直し、1時間 45 分で勝利を収めた。
なおこの試合でフォンセカは 26 本のウィナーを記録。そのうちフォアハンドのウィナーは 17 本で、セルンドロの 16 本を上回った。持ち味を大いに発揮して最高の形で大会を締めくくった 18 歳の新星は試合後のインタビューで応援してくれたファンへの謝意を示すとともに、日々テニスをプレーできていることへの感謝を口にした。
「信じられない1週間だった。ここアルゼンチンでもブラジルの応援団がいてくれたことが、ただただ驚きだった。母国の人々からのサポートを受けられるのは、どんな選手にとっても夢のようなことで、今この瞬間を生きていることが信じられないほどだ。家族や友人、スポンサーの皆さんに感謝を伝えたい。
僕の夢はとにかくテニスをプレーすること。もちろん世界1位になりたいし、四大大会優勝や(他の大会での)ツアータイトルも欲しい。でも一番の夢はテニスをプレーすることだから、それを叶えられていることが最高だ」
成長著しいフォンセカの今後が非常に楽しみだ。近い将来での四大大会初優勝も期待できるかもしれない。