藤澤五月、神ショット連発で日本選手権準決勝へ!憧れのスキップ像を語る
ロコ・ソラーレの藤澤五月が連日の神ショットでチームをけん引。準決勝に向け、憧れのスキップ像を語り、さらなる高みを目指す。

連日の神ショットでチームをけん引
2025年2月7日、神奈川・横浜BUNTAIで行われたカーリング日本選手権2次予選リーグ最終戦。ロコ・ソラーレはフィロシーク青森と対戦し、12対4でコンシード勝利を挙げた。これにより、通算成績を4勝1敗とし、同リーグを3位で通過。8日の準決勝では、1次リーグ初戦で敗れた北海道銀行とのリベンジマッチが待ち受ける。
藤澤五月の無双ショット
今大会、連日のように神ショットを連発しているのがロコ・ソラーレの絶対的スキップ、藤澤五月だ。5日の中部電力戦では、最終第10エンドで重圧の中、渾身のラストショットを決めて勝利を決めた。6日のフォルティウス戦でも、2点ビハインドで迎えた第10エンドでミラクルショットを決め、7対6の逆転勝利を掴んだ。
チームの勢いと藤澤の手応え
藤澤は、「ショットの成功率だったり、チャンスをモノにする部分ではしっかりできているので、この勢いというか流れのまま準決勝につなげていきたい」と、確かな手応えを口にした。チーム全体の調子が上がってきており、準決勝に向けての期待が高まっている。
憧れのスキップ像
7日の試合後、藤澤はチームの命運を握る重大なポジションを担ううえで、大切にしているスキップの理想像があることを明かした。「私が目指している尊敬する選手は引退されてしまいましたけど、カナダ女子のジェニファー・ジョーンズさん。特に印象に残っているのが、ソチオリンピックの試合を全勝で優勝されたスキップワークで、本当にチームメイトがミスしても『私のラインコールが悪かったよ。投げはいいよ』って、ポジティブにチームメイトに声をかけたり、観客の皆さんも味方にして、試合の雰囲気作りからショットの正確さであったり、すべて自分のものにしていた。本当にカーラーとして尊敬されるべき、ひとりのアスリートです」と、ジョーンズ選手への憧れを語った。
さらなる高みを目指して
18年平昌五輪で日本女子カーリング界初の銅メダルを獲得し、22年の北京大会では最高記録となる銀メダルを手にした藤澤。百戦錬磨の名スキップとして成長し続ける彼女は、さらなる高みを目指し、2年ぶりの日本一を狙っている。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)