独立リーグ出身の新星・加藤響、DeNA遊撃手レギュラーを目指す
DeNAのドラフト3位・加藤響が実戦形式の打撃練習で好調を見せ、独立リーグ出身の22歳が遊撃手レギュラーを目指す。

加藤響の実戦形式打撃練習で好調
DeNAは6日、沖縄・宜野湾キャンプで実戦形式の打撃練習を行い、ドラフト3位の加藤響内野手(22)が3打数で安打性の当たりを2本放った。加藤は四国IL徳島出身の右打ち遊撃手で、長所の打力をアピールした。
積極的な打撃スタイル
加藤は初球からバットを振る積極性が持ち味で、この日の練習でも初球から打ちにいく姿勢を見せた。1打席目は三嶋のスライダーにタイミングが合わなかったものの、力強く振り抜いて左前に落とした。2打席目は伊勢の外寄りの直球を強振し、右中間へ運んだ。1軍での実績十分な2投手を相手に結果を残した。
独立リーグでの経験
昨季は四国IL徳島で64試合に出場し、打率・311、6本塁打、41打点を記録。即戦力としての期待が懸かる22歳は肩力と走力にも定評があるが、強みは打力と自負する。田代野手コーチは「スイングが速い。待ち方がいいから初球を捉えられる」と評価し、村田野手コーチも「振れるのがいい。面白い存在」と呼応した。
学業と野球の両立
加藤は東洋大に在学しながら独立リーグで腕を磨いた。独立リーグ時代は遠距離通学とリモート講義を併用し、1月の新人合同練習期間も週に1度は大学に通った。専攻は心理学で、卒業論文を書くにあたり独立リーグのチームメートにアンケートを取り、精神面がプレーに及ぼす影響を分析した。学業との両立を果たし、この春に卒業する。
プロ入りへの道
独立リーグ入り前は野球をやめることも考えたが、夢を諦めきれず、将来を切り開いた。「(キャンプの流れに)慣れてきた。(打撃の感触は)めちゃくちゃいい」と語る加藤は、独自の道を歩んできたルーキーとして、プロの世界でも突き進む。(鈴木智紘)
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