イングランド・チャンピオンシップで輝く日本人選手たち:斉藤光毅と平河悠の挑戦
2024-25シーズンのイングランド・チャンピオンシップで活躍した日本人選手斉藤光毅と平河悠の挑戦と成長を紹介。

イングランド・チャンピオンシップでの日本人選手の活躍
2024-25シーズンのイングランド・チャンピオンシップ(2部)には、8人もの日本人選手が参戦していました。プレミアリーグ昇格を決めたリーズ・ユナイテッドの田中碧を筆頭に、ブラックバーン・ローバーズの大橋祐紀、ブリストル・シティの平河悠、コベントリー・シティの坂元達裕、ルートン・タウンの橋岡大樹、ストーク・シティの瀬古樹、シェフィールド・ウェンズデイの初瀬亮、そしてクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)の斉藤光毅がその中に含まれています。
斉藤光毅の経験と成長
斉藤光毅は多くの“日本人対決”を経験しました。特に印象的だったのが、3月15日のリーズ戦でした。斉藤は次のように振り返ります。
「日本人対決というのもありましたけど、1位のチームとホームのロフタス・ロードで戦うということで、めちゃくちゃ気持ちが入った試合でしたね。僕らの方もみんなモチベーションがすごく高くて、スタジアムの雰囲気もすごく良かったので、本当にピッチに立ってプレーするのが楽しかったです。相手はやりづらそうにしていたので、常にそういう状況にもっていかないといけないとも感じました。」
試合は斉藤の先制点から始まりましたが、2-2に追いつかれ、最後の最後で退場してしまいました。そのことが強烈な記憶として残っており、苦い経験となったようです。
田中碧との競演
斉藤が強く感じたのは、相手の余裕のあるプレーぶりでした。
「田中碧選手はフル出場していましたけど、やっぱり余裕みたいなものが違うなと感じましたね。それに、勝っているチームというのは、追い込まれて良い状態でなかったとしても、点を決めて引き分けに持ち込めるんです。なぜそれができるのかは正直、分からないですが、一人ひとりのメンタルの持ちようが違うのかもしれないし、監督のマネジメントがいいのかもしれないですね。」
平河悠との直接対決
パリ五輪代表の盟友・平河悠との直接対決となった12月14日のアウェーゲーム、4月12日のホームゲームの2戦も特別なモチベーションを胸に秘め、戦った試合でした。
「悠とは五輪でも一緒に戦った仲ですし、『悠がボールを持った時は他の選手と対峙する時よりも距離を詰めてやろう』と思っていましたね(笑)。でもアウェーの時はQPRが全然ダメで、ブリストルがすごく良い内容で戦っていたので、結果は1-1でしたが、悔しい思いが強かったです。QPRのホームの時は、まあまあ良い試合ができましたけど、やっぱり悠のことは意識しちゃいましたね。」
相互理解と刺激
パリ五輪直後にチャンピオンシップに初参戦したという意味で、2人は同じ境遇にいました。ベルギーとオランダを経験していた斉藤と、Jリーグからいきなりサッカーの母国に赴いた平河とでは、適応の違いは多少なりともあったでしょう。しかし、2人とも山あり谷ありのシーズンを過ごしたのは間違いありません。そのあたりの相互理解はあったようです。
「僕と悠は(それぞれの所属クラブで)同じような立場でした。自分も苦しい時期を過ごしていた時に悠も苦しんでいたので、お互いに共感がありましたし、『イングランドってホントに難しいね』という話もしました。その一方で『頑張らないとダメだよね』という思いも抱いた。良い刺激をし合いながら、やれたんじゃないかなと思いますね。」
まとめ
イングランド・チャンピオンシップでの日本人選手たちの活躍は、サッカーファンにとって非常に興味深いものです。斉藤光毅と平河悠の挑戦と成長は、今後の日本サッカーの発展に大きな期待を抱かせるものでした。