レバンガ北海道新HCトーステン・ロイブル氏就任会見で富永啓生への期待を語る
レバンガ北海道の新ヘッドコーチに就任したトーステン・ロイブル氏が、富永啓生の成長とNBAへの夢に期待を寄せた。

新ヘッドコーチ就任会見
2025年6月4日、札幌市中央区の商業施設「ココノススキノ」で、バスケットボールBリーグ1部レバンガ北海道の新ヘッドコーチに就任したトーステン・ロイブル氏(53)の就任会見が行われた。約100人のブースターが集まった公開記者会見で、ロイブル氏は13年ぶりの復帰の理由やチーム構想について語った。
ロイブル氏の復帰理由
ロイブル氏はレバンガ北海道創設時の2011-12シーズンの初代ヘッドコーチでもある。今回の復帰について、「いろんなチームからオファーはあったが、あまりピンと来なかった。北海道から話があった時に『お腹の中にチョウチョがいる』という胸が高まる、ワクワクする気持ちになった」と語った。
チーム構想
今季21勝39敗で東地区5位に終わったチームは現在、来季への編成の真っ最中。ロイブル氏は「新しいチームは若い。経験が少ない選手は多いが、ハングリーでポジティブだ」と述べ、育成力で指導にあたることを明らかにした。
富永啓生への期待
3日にパリ五輪日本代表の富永啓生(24)の加入が発表された。ロイブル氏は富永について「富永は右肩上がりの状況だったが、ここ数年は少し停滞している」と指摘。Bリーグ初参戦となる富永へ「NBAの夢に向けて、質の高いBリーグで、レバンガで成長してもらいたい。彼がNBAに行くことは現実的だし、信じている。オフェンスに関してはトップレベルだが、そこにたどりつくまでに向上しなければいけないことがある」と期待を寄せた。
今後の展望
ロイブル氏はチーム作りについて「よりエネルギーを持った、高い強度のプレーを求めたい。基礎を一番大事にして、守備はフルコートで当たっていき、攻撃はドライブやボールの動きが多く、見ていて楽しいバスケットをする。複雑なバスケットをするつもりはない。よりシンプルに」と、ハードワークを求めていくことを強調した。