早稲田大学野球部のエース・伊藤樹が魂の完投で3連覇を達成!
早稲田大学のエース・伊藤樹が117球を投げ抜き、9安打5失点の完投でチームを3連覇に導いた。

早稲田大学のエース・伊藤樹が魂の完投
2025年6月4日、神宮球場で行われた東京六大学春季リーグ優勝決定戦で、早稲田大学が明治大学を6-5で破り、3季連続49度目の優勝を決めました。早稲田大学のエース・伊藤樹投手(4年、仙台育英高)が117球を投げ、9安打5失点で完投しました。今春は6勝0敗で防御率2.44と絶好調で、絶対的エースとしてチームのV3に大きく貢献しました。
エース対決での勝利
明大のエース・毛利とのエース対決に先発登板した伊藤樹は、117球で9安打5失点の成績を残し、魂の完投で勝利をもたらしました。胴上げでは3連覇にちなんで3度宙に舞い、満面の笑みで喜びをかみしめました。
チームへの感謝
「まだまだ詰めが甘いところ。野手陣に感謝だなと思う」と、三回の5失点で逆転を許した場面の反省を口にする伊藤樹ですが、エースとして最後までマウンドを守り続けました。直球は150キロを記録する球もあり、いつもに増して気持ちがあふれていました。九回、27個目のアウトを右飛で打ち取ると、マウンド上で感情を爆発させ、女房役・吉田瑞と抱き合いました。
今シーズンの活躍
昨秋の早明優勝決定戦でも先発し、楽天D1位・宗山らを擁する強力打線を3安打完封。今春も5月19日の明大2回戦で史上25人目の無安打無得点試合を達成し、優勝争いに踏みとどまる大きな1勝を挙げました。ここ一番で光る勝負強さは、伊藤樹の秘訣です。
今後の目標
昨年は春秋連覇を経験し、リーグ通算20勝(現在19勝)という大きな目標も原動力となり、成長曲線を描き続けています。崖っぷちから優勝決定戦まで持ち込んで見事3連覇を達成した今シーズンは、伊藤樹にとって特別なものとなりました。
監督の評価
小宮山監督は、今春のターニングポイントとして「それは怒涛の5連勝の始まりでしょ」と、伊藤樹のノーヒットノーランを挙げました。エースは明大2回戦から〝5連投〟も最後まで役割を全う。激闘を終え、「優勝まで何とか投げ切れたのは、本当に誇りに思う。(秋)終わったときに言うことなのかもしれないが、早稲田に来て、このチームでやれてよかった」と感慨深く語りました。