早大・伊藤樹のノーヒットノーラン達成!小宮山監督の緻密な指導が鍵
早大のエース伊藤樹がノーヒットノーランを達成。小宮山監督の緻密な指導が勝利の鍵となった。

早大のエース伊藤樹投手(4年=仙台育英)が、令和初のノーヒットノーランを達成しました。この快挙の陰には、小宮山悟監督(59)の緻密な指導がありました。
前カードの立大1回戦で負った人さし指のマメが破れ、同3回戦では自己ワーストの3回8失点を記録した伊藤。試合後、小宮山監督からLINEで連絡があり、右手のマメの状態を気にしたやりとりが続きました。
小宮山監督は「2、3日して中に薄皮ができてる様なら、上の皮を爪切りで上手に切り落とし、下の皮を表に出す」など、状況に応じた丁寧な説明を行いました。また、「ピッチングは確実に皮膚がなじんでからの方が良い」と助言し、焦りを戒めました。
マメの経過を見守りながらノースロー調整を続けた伊藤は、迎えた明大2回戦で16年加藤拓也(慶大)以来9年ぶり26度目となるノーヒットノーランを達成しました。
伊藤は小宮山監督について「監督から『ロジンは俺はこうつけてたぞ』とか、いろいろ教えてもらってます。あれだけ長い期間投げていく上で、治療法や、爪や指への対処方法をしっかりと持ってる方です。そもそも説得力が高いですから、自分も取り込もうとしやすいです」と感謝を惜しみませんでした。
逆転優勝へ望みをつないだ早大。伊藤は「キーマンは、僕じゃないですかね。僕がちゃんと投げてれば、みんな打ってくれてる。僕がちゃんと投げて抑えれば、おのずと勝利は見えてくる」とエースとしての自負を語りました。