照ノ富士親方が土俵寄贈 子どもの相撲普及に期待
大相撲の元横綱である照ノ富士親方が、横浜市の新横浜公園相撲場に土俵を寄贈し、子どもたちの相撲普及を願っています。

照ノ富士親方が土俵寄贈 子どもの相撲普及に期待
大相撲で 1 月の初場所限りで引退した照ノ富士親方(33=元横綱)が 22 日、寄贈した土俵が完成した。横浜市の新横浜公園相撲場で行われた「お披露目式」に出席した照ノ富士親方は、地元神奈川・旭丘高相撲部員や、小中学生らによる稽古が行われた。
スーツ姿で出席した照ノ富士親方は、式典冒頭のあいさつで、集まった関係者や地元住民の笑いを誘った。「この横浜市に、ずっと考えていた相撲少年のための土俵をつくることを、かなえられて本当にうれしく思います。(中略)ぜひ子どもたちを連れて、この土俵で相撲にちょっとでもふれ合える機会をつくってくれたら、うれしいです。子どもたちは、親が言わない限り相撲をやらないわけなので、皆さん、無理やりにでも最初は連れてきていただいて(笑い)、そして相撲に興味を持ってもらって、この土俵で横浜から将来の関取、そして大関、横綱が誕生することを期待して、あいさつとさせていただきます」。相撲の普及、発展を願うだけに、1 人でも多くの子どもが土俵に立つことを願った。
式典後も「相撲教室が減っている中で、土俵、そして小学校、中学校の相撲クラブが多くならないと、相撲人口が増えない。自分が、こういう土俵があればな、と思っていた、理想通りの土俵になったんじゃないかなと思います」と話し、今回完成、披露された土俵で、大会なども行われることを願った。さらに、今後も同様に、自身の後援会と協力し、全国各地で土俵の寄贈を続けていきたい考えだ。
春場所(3 月 9 日初日、エディオンアリーナ大阪)では、親方として最初の本場所を迎える。「生活リズムが変わったわけではない。朝、しっかりと後輩たちに伝えることを伝えて、やっていますから、部屋の後輩たちが活躍してくれると思っています」。所属する伊勢ケ浜部屋力士の躍進も含めた盛り上がりを相撲普及につなげる。