清原勝児、慶応高から慶大野球部へ 兄の活躍をカンフル剤に「大学でも日本一」

清原勝児が慶応高から慶大野球部へ進学。兄の活躍をカンフル剤に、大学野球でも日本一を目指す。

清原勝児、慶応高から慶大野球部へ 兄の活躍をカンフル剤に「大学でも日本一」

一人の青年が伝統校の門をたたいた。プロ野球通算 525 本塁打を誇る清原和博氏(57)の次男で、今春、慶大野球部に入部する慶応高・清原勝児内野手(19)が 2 月 1 日にチームの練習に合流した。2023 年夏の甲子園大会は背番号 15 で、慶応高の 107 年ぶりの優勝に貢献。大学野球でも日本一への思いは変わらず、目標として色紙に「日本一」としたためた。

「今日より明日、明日より明後日という気持ちで頑張りたい。いち早くリーグ戦に出て、野球部の日本一に貢献したい」

強い決意を胸に秘める勝児には、身近に超えたい存在がいる。慶大でプレーした兄・正吾さん(22)だ。正吾さんは中学、高校と 6 年間のブランクがありながら、東京六大学リーグ戦で通算 31 試合に出場。打率・254(114 打数 29 安打)、3 本塁打、12 打点を記録した。そんな兄に対して、弟は 2 つの思いを持っていた。

「同じ家族として(活躍は)すごくうれしかった。それと同時に、自分はずっと野球をやってきて、(兄は)ブランクがあったのに活躍できるということに、一種の悔しさがあった」

正吾さんからは、昨秋の早慶 1 回戦で放ったリーグ戦第 3 号のホームランボールをもらったという。「ボールを見ると自分もやらなければいけないという気持ちがすごく出てくる」。兄の慶大での活躍は、弟にとってカンフル剤になっている。

高校を留年した影響で 1 年遅れての入学。この 1 年間は母校のグラウンドで練習をするなど鍛錬は怠らなかった。金属バットを使う高校野球とは違い、木製バットを使用する大学野球。「今まで金属で打てたものが、打てなくなったりというのを感じた」。東京六大学のハイレベルな投手陣にも対応できるよう、自分の間をつくることを意識してバットを振り続けた。

現在使用しているのは操作性が高くアベレージヒッター向けのバット。正吾さんが大学時代に使っていたものと同じ形で、重さは 900 グラムと 880 グラムを使い分けている。

慶大・堀井監督は「定位置を奪い取れば、非常に大きな戦力になってくるのでは」と期待を寄せる。セカンドでレギュラー争いに挑む勝児は「(ポジションは)チャンスがあれば、どこでもやりたい。貪欲にやっていきたい」。リーグ戦の舞台、神宮球場で花を咲かせる。

次に読むべきもの

慶大野球部へ新たな一歩 清原勝児、「日本一」への道を歩み始める
大学野球

慶大野球部へ新たな一歩 清原勝児、「日本一」への道を歩み始める

清原勝児内野手が慶大野球部に入部し、新たな一歩を踏み出しました。身長 175 センチで父や兄ほど大柄ではないが、複数のポジションを守ることができ、走攻守の総合力での勝負を目指します。

Load More