横浜・織田翔希、最速 151 キロの 1 年生右腕が注目を集める
第 97 回選抜高校野球大会に注目の投手、横浜・織田翔希投手。1 年生ながら関東王者に導いた実力と、最速 151 キロの直球を武器に、甲子園での活躍が期待される。

横浜・織田翔希、最速 151 キロの 1 年生右腕が注目を集める
第 97 回選抜高校野球大会に向けて、注目の投手が横浜・織田翔希投手です。1 年生ながら投手陣を引っ張って関東王者に導いた、安定感抜群の注目右腕に迫りました。
織田翔希投手は、1 年生とは思えない完成度の高さが大物ぶりを予感させます。最速 151 キロの直球をテンポ良く投げ込めば、打順によっては同じ直球でも球速差をつけて打ち気をそらすことができます。カーブなどを交え緩急もうまく使い、打者との駆け引きを楽しんでいるようにすら見えます。
昨秋の関東大会では、背番号 10 を背負った織田翔希投手は東農大二(群馬)との初戦で先発を託され、圧倒的な投球を見せました。常時 140 キロ台の直球で積極的に内角を突き、七回には村田浩明監督(38)から交代を打診されましたが「まだいけます」と続投を志願し、100 球を超えても球威は衰えず初完投を完封で飾りました。
公式戦ではチーム最多の 55 回あまりを投げて 2 完封し、防御率は 0・65 という抜群の安定感を誇りました。関東大会ではチームを 17 年ぶりとなる優勝に導きました。
北九州市出身の織田翔希投手は、小学校 1 年で軟式野球を始めて 3 年から投手になりました。地元中学校の野球部では全国大会も経験しました。数多くのプロ野球選手を輩出するなど、好投手が育ったマウンドがある「最高の環境」を求め、遠く離れた名門校に入学しました。
村田監督の熱い指導にも引きつけられ、野球以外の私生活でも手を抜かない環境に魅力を感じました。「監督の熱い人間性や、野球以外の私生活の面でも自分に合っていると思った。先輩方が築いた伝統があって最高の環境があるのは強豪の横浜ならでは。『ここだな』って思って来た」と話しています。
能力の高さは 1998 年に甲子園で春夏連覇を果たし、「平成の怪物」と称された松坂大輔投手と重ねる人も多いです。「松坂さんは、意識というよりも尊敬している存在」。甲子園を沸かせるだけの素質もスター性も十分にあります。