テニス日本リーグ男子決勝:EPS が 8 年ぶり 3 度目の優勝!望月勇希が流れを作った
第 39 回テニス日本リーグ男子決勝で、エキスパートパワーシズオカ(EPS)が 8 年ぶり 3 度目の優勝を飾りました。

第 39 回テニス日本リーグ男子決勝:EPS が 8 年ぶり 3 度目の優勝!望月勇希が流れを作った
実業団チームによる国内最高峰の団体戦「第 39 回テニス日本リーグ」の決勝トーナメントが、東京体育館(渋谷区)で 2 月 14 日から 16 日にかけて開催されました。最終日には男女決勝および 3 位決定戦が行なわれ、男子決勝はエキスパートパワーシズオカ(以下 EPS)がノアインドアステージ(以下ノア IS)を 2-0 で下し、8 年ぶり 3 度目の優勝を飾りました。
前回優勝の三菱電機と準優勝のイカイが共に初戦(準々決勝)で姿を消し、1st&2nd の予選ステージで全勝だった伊予銀行も準決勝で敗れる荒れた展開となった今大会。接戦を勝ち上げってきたのは EPS とノア IS だった。
3 試合(シングルス 2 試合+ダブルス 1 試合)で競う日本リーグは、初戦をモノにした方が俄然有利となります。決勝でも勝敗の流れを大きく左右したのは最初に入った S2 だった。ノア IS はプロ転向したばかりの 18 歳、富田悠太が格上の望月勇希を相手にイキのいいテニスで攻め立てます。ストロークもリターンも前に入って早いテンポで叩き、望月の強打に対しても引かずにカウンターで逆襲。第 1 セットを 6-3 で奪った。
しかし経験豊富な望月は落ち着いていました。「第 1 セットは自分もあまり良くなく、相手はアグレッシブだった。何とか我慢して、第 2 セットからだんだん良くなり、自分からプレッシャーをかけられるようになった」。一気に持っていかれそうな流れだったが、じっくりラリーして自身の調子を取り戻し、6-3 で第 2 セットを奪い返します。
そしてマッチタイブレークではここぞとばかりギアを上げた望月。「自分から持ち味のフォアでどんどん攻めようと思った。あとは最後まで走り抜く」と、相手のお株を奪うようなアグレッシブなプレーを披露。「タイブレークになれば取ると思っていた」という自信に満ちたテニスで、10-8 の接戦をモノにしてみせました。
こうなると EPS は強気に攻められます。EPS のエースは台湾のウー・トゥングリン。現在の世界ランクは 238 位ですが、23 年には自己最高 158 位をマークした身長 188 センチのパワープレーヤーです。身長 163 センチの松田龍樹に、文字通り 2 階から打ち下ろすようなビッグサービスで襲い掛かります。
サービスポイントが多いのはもちろんですが、少しでも甘いボールはどんどん叩いてネットに詰め、長いリーチでボレーを決めるウー。第 1 セットを 6-3 で簡単に奪います。