【ソフトバンク・笹川インタビュー】憧れの先輩との自主トレで体を仕上げ、怪物スラッガーへの道を歩む
ソフトバンクの笹川吉康外野手が、憧れの柳田悠岐外野手との自主トレで体を鍛え、打撃面で手応えを感じている。日本シリーズでも活躍し、今年は開花の年になるか。

笹川吉康、憧れの柳田悠岐と自主トレで体を仕上げる
宮崎キャンプで奮闘する選手をクローズアップする休日インタビュー。第 2 回はソフトバンクの笹川吉康外野手(22)だ。自主トレの師匠・柳田悠岐外野手(36)には「化け物になれる」と潜在能力を絶賛される背番号 44 は「怪獣 8 号になります」と大人気漫画の主人公になぞらえ、5 年目の開花を誓うなど魅力たっぷりに思いを語った。
「化け物」になれるぞと言われ、怪獣 8 号になる
笹川は憧れの柳田先輩との自主トレで体をバキバキに仕上げて臨んだキャンプ。打撃面につながっている手応えは。「良くなっていると思います。まだ始めて 1 カ月ちょっとで、すぐに効果が出るとは思ってませんが、いい感じの状態ではあると思います」と語った。
食トレも継続し、体脂肪を落とす
脂ものを控えバランスの良い食事を取ったり、大好きだったコーラ断ちするなどの食トレもしっかり継続している。「食事面はギーさん(柳田)をまねしてという感じで。ウエートも毎日やってますし、食事も続けています。体脂肪は 13 とかで、あと 3%くらい落としたいですけど」と語った。
柳田先輩から「化け物」になれると言われる
柳田先輩からは「おまえがやったら“化け物”になれるぞ」と言われ取り組んできた。化け物クラスの選手に向けての現在地は。「まだまだです。怪獣 8 号(※1)になります。そういうアニメがあって。そういう最強の怪獣がいるんですよ(笑い)」と語った。
昨季は 1 軍デビューを果たし、プロ初本塁打も放つ
4 年目の昨季は 1 軍デビューを果たし、プロ初本塁打も放った。日本シリーズにも 2 試合出場できた。「日本シリーズは、長年プロ野球選手をやっていても出られない選手がいるとも聞くので。そこをスタメンで出られたのは価値があると思います。それまでは普通の 1 軍の試合でも緊張してましたけど、アドレナリンも凄く出てましたね」と語った。
性格的には負けられない試合で燃えるタイプ
性格的には負けられない試合だったり、しびれる場面で燃えるタイプ。「だと思ってます。そういうところに立ってみたいですね。打撃に関しては、いい打者でも 7 割が失敗なので。打撃は逆にチャンスがいいです」と語った。
日本シリーズ第 5 戦では悔しい思いもした
日本シリーズ第 5 戦では 1 番に抜てきされながら結果が出ずに悔しい思いもした。糧にしていく。「(3 球で見逃し三振だった第 1 打席は)その前に 2 球ストレートを空振りしている。気づかされたというか、このままじゃダメだなと思ったきっかけですね。最後の試合もベンチに入ることさえできず負けたのも悔しかったので」と語った。
今年は 5 年目のシーズン、同学年の大卒選手もプロ入りしてくる
今年は 5 年目のシーズン。同学年の大卒選手もプロ入りしてきた。負けたくない思いは。「もちろん、負けたくはないですけど、でも正直そこはあまり意識してないですね。それよりはやっぱり、あの(自チームの)1 軍のエグいメンツを超さないとレギュラーになれない。そこを目標にやっているので」と語った。
王球団会長も期待している
王球団会長も、今年は「ギータ 2 世」から「笹川 1 世に」と期待していた。一気に突き抜けたい。「そうですね。今年はチャンスがあると監督にも言われているんで。ギーさんが DH で出ることもあるみたいですし、助っ人外国人も補強をしてない。ここでつかみたいですね」と語った。
笹川吉康のプロフィール
◇笹川 吉康(ささがわ・よしやす)2002 年(平 14)5 月 31 日生まれ、神奈川県出身の 22 歳。西前小 3 年から野球を始め、横浜商では 1 年春からベンチ入りも甲子園出場なし。高校通算 40 本塁打。20 年ドラフト 2 位でソフトバンク入団。昨季は 1 軍デビューを果たしプロ初本塁打も放った。1 メートル 94、97 キロ。左投げ左打ち。 (※1)▽怪獣 8 号 松本直也による人気漫画。「少年ジャンプ+」で連載中。怪獣死体の解体清掃処理業者・日比野カフカは、日常的に現れる怪獣と戦う防衛隊を夢見る。ある日、謎の生物に寄生され、怪獣化。「怪獣 8 号」と名付けられ追われる存在になるが、その特殊能力を生かし、防衛隊で怪獣の壊滅に取り組む。