CL決勝で再びアジア人差別? パリSGの表彰式でイ・ガンインがカメラ無視される
チャンピオンズリーグ決勝でパリSGが優勝したが、表彰式で韓国代表MFイ・ガンインがカメラ無視される一幕が物議を醸している。

2025年5月31日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝が開催され、フランス王者パリ・サンジェルマンがインテルとミュンヘンで対戦し、5-0で圧勝して初優勝を果たしました。これにより、リーグ・アン、フランスカップに続いて3冠を達成しました。
しかし、その優勝セレモニーで起きた出来事が大きな話題を呼んでいます。韓国代表MFイ・ガンインがメダルを授与されるシーンで、現地中継のカメラが急遽別の場面に切り替わったのです。
これまでにも、トロフィーリフトの際に、パク・チソン、香川真司、岡崎慎司、南野拓実らアジア人選手が出番を迎えると、現地メディアの中継が他の場面の映像に切り替わるというケースが何度もありました。これについて、アジア人選手に対する差別ではないかとの声も少なくありません。
韓国メディア『DAILY SPORTS』は、「不愉快なイ・ガンイン飛ばし。メダル授与前にカメラがスイッチも驚異のポジショニングで存在感発揮」と見出しを打ち、このシーンを次のように伝えました。
「地元放送のカメラはイ・ガンインを無視した。しかし、彼は最高のポジショニングで勝負どころで姿を現した」
「チームメイトと共にスタジアムに用意された表彰台に上がったイ・カンインは、優勝メダルを受け取った。しかし、PSGの選手たちが次々と優勝メダルを受け取る様子を映していた中継カメラは、イ・カンインの番が近づくと、急遽、別の場面に切り替わった。イ・カンインがメダルを受け取る瞬間を待ちわびていた韓国のファンにとっては、苛立たしい瞬間だった」
しかし、主将がトロフィーを掲げるシーンでのポジショニングは抜群だったようです。記事はこう続けています。
「首からメダルを下げたイ・ガンインは、優勝トロフィーを掲げる表彰台の中央に座った。その後、キャプテンのマルキーニョスが横に来てビッグイヤーを手にした。当然、中継カメラはマルキーニョスが初めてビッグイヤーを掲げた瞬間を捉えずにはいられなかった。マルキーニョスの隣にいたイ・カンインの輝く表情を中継カメラがついに捉えた。彼は明るい表情で歓声を上げ、勝利を祝った」
決勝で出番がなかった点も踏まえて、韓国では失望感が広がるなか、最後に存在感を発揮し、多少は留飲を下げたか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部