リバティアイランドの追悼と競馬界の絆:吉田俊介代表の想い
サンデーレーシング代表の吉田俊介氏が、2023年の3冠牝馬リバティアイランドの突然の死について語り、競馬界の絆と今後の計画を共有。

2025年5月27日、サンデーレーシング代表の吉田俊介氏が、2023年の3冠牝馬リバティアイランドの突然の死について語りました。リバティアイランドは4月のクイーンエリザベスⅡCで予後不良となり、競馬界に大きな衝撃を与えました。
吉田氏は、リバティアイランドの死について「しばらくは何を話していいか分からなかった」と述べ、その早すぎる別れに深い悲しみを感じていることを明かしました。
「日本だったら検査して『すみません、救えません』『じゃあ、しようがないですね』となるけど、香港では何もなくて。『何とか繁殖にしてあげたい。何とかならないですか』という機会もなく、気持ちの整理がつかない形でした。」
リバティアイランドの血を引く馬を一頭も残せなかったことがつらいと語る吉田氏。彼は、リバティアイランドの名前を見るたびにさまざまな思い出がよみがえると述べ、競馬というスポーツの厳しさを改めて感じています。
レース数日後には、中内田調教師と川田騎手が牧場に遺灰を持って訪れ、スタッフたちと話をしてくれたという。吉田氏は、彼らの涙に自分も感極まったと語り、今後の計画についても明かしました。
「今までお墓は人目に触れない牧場のなかに作っていましたが、今回は人目に触れる場所、ノーザンホースパークに作ろうと計画しています。みんなの気持ちを整理するために必要かなと、父(吉田勝己氏)やみんなと話しています。」
また、リバティアイランドの母ヤンキーローズは今年、キタサンブラックの子を受胎しており、来春には新たな命が誕生する予定です。吉田氏は、偉大な姉リバティアイランドも近くで見守ってくれることだろうと期待を寄せています。
リバティアイランドの死は、競馬界に大きな影響を与えましたが、その記憶と遺志は今後も多くの人々の心に刻まれることでしょう。