日本ハム・郡司が決勝弾で完封勝利!早稲田キラーの本領発揮
日本ハムの郡司裕也が決勝弾を放ち、チームを完封勝利に導いた。早稲田キラーの本領も発揮し、首位キープに貢献。

2025年5月23日、楽天モバイルパークで行われたパ・リーグの日本ハム対楽天戦で、日本ハムの郡司裕也捕手(27)が大活躍を見せた。郡司は「4番・捕手」として出場し、2回に3号ソロを放ち、試合唯一の得点を挙げた。この得点が決勝点となり、日本ハムは1-0で勝利を収め、首位をガッチリとキープした。
郡司は2戦連続で4番を務め、派手なパフォーマンスを見せることなく、淡々とダイヤモンドを一周し、「4番の顔です」とコメントした。バッテリーを組んだ金村尚真投手(24)を完封勝利に導き、チームの勝利に大きく貢献した。
郡司は試合後に「意気に感じてホームランを狙っていた。この球場では高校(仙台育英)時代以来のホームラン。第2の地元で感慨深い。いいところで打てれば、と思っていた」と語った。0-0の2回先頭で、早川の初球の直球を完璧に捉え、左翼ポール際に運ぶ3号ソロを放った。
今季初の4番に座った前日は無安打に終わったが、4月22日の楽天戦以来、実に24試合ぶりのアーチを架けた。21日のソフトバンク戦では今季2度目のサヨナラ打を放つ活躍を見せた。4月後半から今月上旬にかけては33打席無安打が続くなど不調に陥ったが、存在感は増すばかりだ。
慶大出身の郡司は、“早稲田キラー”の本領を発揮した一発でもあった。トレード移籍1年目の23年8月22日には早大出身の早川から1試合2発を放つ活躍を見せた。これで通算18本塁打のうち、6本塁打が早大出身の投手から打ったもの。東京六大学野球リーグでしのぎを削る永遠のライバル校の投手には、燃えるものがある。
昨季は主に本職ではない三塁を主戦場として127試合に出場し大ブレーク。しかし、今季は本職の捕手を主に務めているため、スタメン出場の機会は減少している。だが、かねて「12球団を見ても、こういう使われ方をしているのは僕だけ。行けと言われたところで頑張りたい」と話し、ユーティリティープレーヤーとしての自負もある。マスクでも、先発の柱でもある金村を巧みなリードで打者に的を絞らせず完封に導いた。打って守れる、頼れる男が郡司だ。