アロンソの無念、エミリア・ロマーニャGPでの戦略ミスが招いた最悪のシナリオ
フェルナンド・アロンソがエミリア・ロマーニャGPで戦略ミスにより無得点に終わった経緯と、その背景を詳しく解説。

レース序盤の好調スタート
フェルナンド・アロンソは、2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースを5番グリッドからスタート。スタート直後は順調で、ランド・ノリス(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)のすぐ後ろをキープし、上位進出のチャンスを伺っていた。
バーチャル・セーフティカーの影響
しかし、レース中盤にエステバン・オコン(ハース)がコース脇にストップしたことで、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。このタイミングでまだタイヤ交換を済ませていなかったマシンは、ポジションを落とさずにタイヤ交換するチャンスを掴み、アロンソは実質的にポジションを落とすことになった。
戦略の失敗
アロンソはこのタイミングでタイヤ交換を行わなかったため、どんどんポジションを落としていくことになった。最終的には、10番手を行く角田裕毅(レッドブル)にプレッシャーをかけたがオーバーテイクにまでは至らず、11位でのフィニッシュとなった。
アロンソのコメント
「今日はマシンがとても力強かった。スタートも良く、ノリスとラッセルのすぐ後ろを走ることができた。実際、ラッセルは僕らよりも少し遅かった。自分が上位にいて、それほど競争力があるというのは信じられなかった」とアロンソは語った。
「でもその後で出たVSCが、まだピットストップしていなかったドライバーたちに、フリーストップのチャンスを与えてしまった。彼らは新しいタイヤを履いて僕らの目の前でピットアウトしてきた……そこで、僕らのレースは終わってしまったよ」
今後の展望
アロンソは、残り9周でニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の3台をオーバーテイクできたことに触れ、「普段は中団グループにいるけど、彼らは今日、僕らと比べてとても遅かった。それは、僕らにとってとても良い兆候だ。でも、ポイントは獲れなかった」と今後のレースへの期待をにじませた。