早稲田大学の伊藤樹、ノーヒットノーランでプロ野球ドラフト上位候補に名乗り
早稲田大学の伊藤樹投手がノーヒットノーランを達成し、プロ野球ドラフトでの上位指名が期待される。

2025年5月19日、神宮球場で行われた東京六大学野球春季リーグ戦第6週第2日、早稲田大学対明治大学の試合で、早大の伊藤樹投手がノーヒットノーランを達成しました。これはリーグ史上25人目(通算26度目)の快挙であり、2016年秋に慶應義塾大学の加藤拓也投手が東大1回戦で達成して以来の記録です。
伊藤投手は、5四死球を与えたものの、11奪三振を記録し、0-0の9回に寺尾拳聖選手の劇的なサヨナラヒットにより、1-0で勝利を収めました。この勝利は、連盟100周年にして史上初の記録であり、元号が令和になって初めて、また明治大学相手にも初めてのノーヒットノーランでした。
伊藤投手は、以下の3つの優れた能力を持っています:
- 制球力: ベース板の両サイドに正確に投げ込む能力。
- 修正力: 試合中に自分の投球を取り戻す能力。
- 勝負強さ: 重要な試合を勝ちきる力。
150キロを超える速球を連発するわけではありませんが、多彩な変化球をコーナーに決めて打者に的を絞らせません。立ち上がりに苦しむことがあっても、相手打線の2巡目を迎える頃には自分の投球を取り戻すことができます。
プロ野球スカウトは、伊藤投手の「ゲームメイク能力が高い」と評価しており、クオリティースタート(6回以上自責点3以内)を重ねられる投手としての将来像を描いています。今秋のドラフトでは、上位指名を受ける可能性が高いと見られています。