Bリーグが切り開く地方創生の新たな地平~島田チェアマンが語るスポーツエンターテインメントの可能性

Bリーグの島田チェアマンが、スポーツエンターテインメントを核とした地方創生の可能性と展望について語る。バンビシャス奈良のアリーナ構想を中心に、地域活性化の新たなモデルを提示。

バンビシャス奈良のアリーナ構想と地方創生

2025年4月17日、Bリーグの島田慎二チェアマンは、ポッドキャスト番組『島田のマイク』第232回で、バンビシャス奈良への出張報告を中心に、Bリーグを通じた地方創生の可能性と展望について語りました。奈良出張では、バンビシャス奈良の加藤真治社長らとの会食、奈良県の山下真知事への表敬訪問、関係者向け講演会など精力的に活動し、特にバンビシャス奈良のアリーナ構想の進展に焦点が当てられました。

アリーナ構想の進展と課題

当初は規模や方向性が不透明だったアリーナ構想ですが、最終的には当初予定よりも規模を拡大し、新B1のB.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)参入条件となる各種要件に対応できるだけでなく、様々なスポーツやイベントの誘致も可能な多目的施設として計画が進められることとなりました。しかし、講演会では地元関係者から「奈良のアリーナに5000人が埋まることがイメージできない」などの懸念の声も上がりました。

交流人口の重要性

これに対し島田チェアマンは、「奈良市や橿原市の人口が何人かではなく、周辺の人たちを巻き込んでいけばいいんです」と交流人口の重要性を指摘しました。彼は、人口減少時代の日本において地域活性化の必要性を説き、Bリーグがスポーツエンターテインメントの力で地方創生に貢献する意義を強調しました。

地域活性化の好循環モデル

具体的には、「クラブが経営の健全性を持ち、かつ成長性を担保していける状況と、業界自体が盛り上がっていくことで、さらにまたその地域のスポーツコンテンツの価値が上がっていく。そこにアリーナができることで、メインのコンテンツとして、地元の人たちだけではなくて、よその地域からとか、アウェーのお客さんを呼び込むことによって、経済効果をもたらしていく」と言及し、Bリーグを契機としたアリーナ創設を含む街づくりにより、バスケのみならずコンサートやイベントの誘致による地域活性化の好循環モデルを提示しました。

成功事例:群馬クレインサンダーズ

また、2023年4月に開業した群馬クレインサンダーズのホームアリーナ・オープンハウスアリーナ太田を事例に挙げ、大都市でなくとも周辺地域から人を集めることに成功している点を紹介しました。島田チェアマンは、「ちゃんとした魅力のあるアリーナと、魅力のあるコンテンツ。そのエンターテインメントを駆使することで、ローカルに行けば行くほど、エンターテインメントの相対的な価値は高まるじゃないですか。日常的に触れられない確率が高いわけですから、物理的にね。そういうものがあったときのパンチっていうのは、逆に大きく出てくるはず」と地方都市ならではの戦略を掲げました。

地域一体となったサポートの重要性

バンビシャス奈良も同様に価値を高めていけば5000人規模の集客は十分実現可能だと主張し、アリーナ完成までの準備期間に地域が一体となって応援・サポートしていくことの重要性を訴えました。当初は疑念を抱いていた講演会の参加者も、島田チェアマンの考えを聞いた後には前向きな反応を示すようになったという。そして改めて、現地に赴いて直接伝えることの手応えを感じ、今後も全国のクラブ訪問を通じて地域とBリーグの共生を模索していく姿勢を示しました。

島田チェアマンの経営哲学

今回のエピソードでは、新年度に各企業が発信するメッセージの時代による変化などについても触れられ、島田チェアマン自身の経営哲学として「世の中の流れに迎合しないで、BリーグはBリーグとして強くありたい」という想いも語られました。

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