28 年ロス五輪の画期的な出場枠変更と新たな競技展開
28 年ロス五輪の出場枠に変更、競技の新展開も。女子が男子を上回り、各競技の詳細も紹介

国際オリンピック委員会(IOC)は 9 日、スイスのローザンヌで理事会を開き、28 年ロサンゼルス五輪の出場枠を女子 50.5%、男子 49.5%とすることを決めました。これは史上初めて女子が男子を上回ったものです。昨夏のパリ五輪では出場枠が男女同数でした。
サッカーは男子 12、女子 16 チームで争われます。男子は 80 年モスクワ大会から 16、女子は 08 年北京大会から 12 チームで争われてきましたが、IOC が男女平等を支持する中で女子を 4 増にすると選手約 70 人と役員の追加が必要になり、ロス五輪組織委員会と合意した枠を上回りました。
男子 12 チーム制では、24 年パリ五輪で 3.5 だったアジア枠の削減は確実です。アジア 2 から増枠される女子の出場が容易になる一方で、8 大会連続出場中の日本男子は出場へのハードルが上がりました。
また、水球は女子を 2 チーム増やし、男女とも 12 チームで争います。ボクシングは女子の階級を一つ増やし、男女同数の各 7 階級に設定しました。ゴルフ、卓球、体操で男女の混合団体を採用することも決定されました。競泳はこれまで自由形のみ行われてきた 50 メートル種目に背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライが加わり、全 4 泳法で実施されます。卓球は男女の団体がなくなり、男女のダブルスが復活します。スポーツクライミングはスピード、リード、ボルダーの各 3 種目がそれぞれ単種目で行われます。
**ロス五輪は追加競技の野球・ソフトボール、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュを含め、いずれも史上最多の 36 競技、351 種目が行われます。出場枠は夏季大会の上限とする 1 万 500 人の総枠を超え、1 万 1198 人に達しました。