侍ジャパン初選出の河野竜生、新球フォークで今季実戦初登板を無失点に抑える
侍ジャパンに初選出された日本ハムの河野竜生投手が、新球フォークを交えて今季実戦初登板を無失点に抑えた。

侍ジャパン初選出の河野竜生、新球フォークで今季実戦初登板を無失点に抑える
来月5、6日の強化試合オランダ戦(京セラ)で侍ジャパンに初選出された日本ハムの河野竜生投手(26)が22日、ヤクルトとのオープン戦(浦添)で今季、実戦初登板。昨オフから習得を目指している新球フォークを交え、1回を無失点に抑えた。これまでの決め球、カットボールに加え、新たな武器にも手応えを示し、侍での活躍と万全でのシーズン開幕を誓った。
打者の手元で鋭く沈んだ。河野が新球フォークを低めに集め、1回を1安打無失点に抑えた。「いつもだったら真っすぐを投げていたところをあえて(フォークを)投げた」と新球を試した。「空振りをとれたのが評価できる」と空振りを奪った2球に手応えを示した。
「(これまで)スライダー、カットでやってきて、それだけだと長続きしない。自分に変化を求めたい」と昨オフから落ちる球に挑戦。1月の自主トレでは、アナリストからフォークの握りの一覧をもらって研究した。キャンプに入ってからは、チームメートの伊藤や金村、加藤貴に握りや投げ方を直接聞いた。試行錯誤の末、「加藤さんや金村の握りに近い。それがはまっている」と自分のものとしつつある。さらに、金子2軍投手コーチにも指導を仰ぎ、映像を見ながらリリースのアドバイスをもらった。「いい感覚で投げられている」と好感触だ。
来月の強化試合では侍ジャパンに初選出。選出の際、新庄監督には「カットより落ちるボールの方が向こう(外国人)は打てない。落ちるボールのピッチャーの方がいいんじゃない」と言及されていたが、新球習得で幅を広げ、新しい投球を見せるつもりだ。「侍の貴重な経験で何か一つでも自分のものにできたら」と宣言。それでも「一番はシーズンに向けて。そこに重きを置いている」とあくまで3月28日の西武との開幕戦(ベルーナD)に照準を合わせる。昨季、最優秀中継ぎを獲得した救援左腕が現状に満足せず、さらなる進化を遂げようとしている。
〇…福谷は移籍後初の対外試合に、3回から2番手で登板。2回打者7人に投げ2安打1四球無失点に抑えた。3回は先頭への四球から1死一、三塁のピンチを招いたが、オスナを二ゴロ併殺。4回には村上を、145キロの真っすぐで見逃し三振に仕留めた。「去年こんなボール投げたっけなって思ってしまうようなボールでした。球筋というか力の伝わり方というか、スピードも含めて去年とは違うなという感じはあります」と手応えを口にしていた。
〇…田中は新庄監督からすでに指名を受けている守護神が、今季実戦初登板。1回を1安打無失点、1奪三振の内容だった。最速151キロをマークするなど真っすぐに力があり、収穫を聞かれ「真っすぐでファウルだったりを取れている。まだまだですけど、状態を上げていけるように」とうなずいた。それでも、球速については「(151キロ?)もっともっと伸ばしていかなきゃいけないですし、全然ですね今日は」と辛口の自己評価だった。